【5月31日 AFP】ピート・ヘグセス米国防長官は30日、中国の軍備増強をけん制し、インド太平洋地域において「中国を含むいかなる国家も覇権を強要できない」と述べる一方、米国は「安定した均衡」を求めていると強調した。

ヘグセス氏は、シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で演説し、「中国の歴史的な軍備増強と地域内外での軍事活動の拡大に対する正当な警戒感がある」と述べた。

ヘグセス氏はさらに「中国を含むいかなる国家も覇権を押し付け、我々の国や同盟国の安全や繁栄を脅かすことができない」と語った。

その上で、米国は「無駄な対立」ではなく、「米国と同盟国のために機能する真に安定した均衡」を求めていると述べた。

ヘグセス氏は昨年のシャングリラ会合で、中国をインド太平洋地域における「差し迫った」安全保障の脅威だと警告し、同地域における米国の抑止力を強調した。今回は、対中国でこうした表現は避けた。

一方、台湾への武器売却に関して、ヘグセス氏は米国の立場に「変化はない」が、「将来の台湾への武器売却に関する決定はすべてトランプ大統領に委ねられる」と述べた。

今回の会合で中国代表団のトップを務める国防大学の孟祥青教授は、この演説後に、「安定した中国と米国の関係は両国民にとってだけでなく、地域の安定と世界の平和にも良い」と述べた。(c)AFP