【5月30日 AFP】米首都ワシントンの連邦地裁は29日、ワシントンの総合文化施設ケネディ・センターの名称をドナルド・トランプ大統領にちなみ「トランプ・ケネディ・センター」に変更したのは違法だとして、トランプ氏の名前を削除するよう命じた。

同施設の理事長を務めるトランプ氏はこれに激怒し、思い通りにできないのなら同施設の管理権を放棄すると述べた。トランプ氏は昨年の2期目の就任時に自身を同施設の理事長に任命し、管理権を掌握していた。

クリストファー・クーパー判事は、「当裁判所は、同施設の理事会がトランプ大統領にちなんでケネディ・センターの名称を一方的に変更したことは、法的権限の範囲を逸脱していると結論づけた」と述べた。

同施設は、暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領にちなんで命名された。しかし昨年12月、トランプ氏が自身の支持者で固めた理事会は「トランプ・ケネディ・センター」への改称を満場一致で決めた。

その後間もなく、施設正面の「ケネディ」という名前の上に大きな金色の文字で「トランプ」と追加された。

クーパー判事は判決で、同施設の名称を変更する権利を有しているのは連邦議会のみだと指摘し、トランプ政権に対し、建物の正面および施設に関連するあらゆる資料からトランプ氏の名前を14日以内に削除するよう命じた。

判決は「議会がケネディ・センターにその名前を与えたのであり、それを変更できるのは議会だけだ」としている。

また、クーパー判事は、トランプ氏が求めていた改修工事のためのケネディ・センターの一時閉鎖についても差し止めを命じた。 改修工事は、今年7月から2年間にわたって行われる予定だった。

判決に激怒したトランプ氏はクーパー判事を激しくののしり、この「死に体の」施設から手を引くと表明した。

トランプ氏は自自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「われわれは議会と協力し、この破綻している施設の管理権を議会に移管するつもりだ。そうすれば議会がこの施設をどうすべきかを決められるようになるだろう」と投稿。

「私が誰よりも得意とすること、すなわちこの施設を物理的、経済的、そして芸術的に復活させることを自由にやれないのであれば、絶望的な『ネバー・ネバーランド』への旅になりかねない不毛な試みを続けることには一切興味がない」と突き放した。(c)AFP