【5月30日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は29日、ルーマニアに墜落した無人機(ドローン)がロシア製だと断定するのは時期尚早だと述べた。

ルーマニア当局によると、無人機の墜落は5月28日深夜から29日未明にかけて起き、火災が発生して2人が負傷した。ルーマニアはこの無人機がロシア製だと主張し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国はロシアを非難している。

カザフスタンの首都アスタナで記者会見したプーチン氏は、「このホールに入る直前に、われわれの国のものとされるドローンに関連する事案の発生を知った」とし、「該当する機体の調査が行われるまでは、その機体の出自について誰も断定することはできない。もし客観的なデータが提供されるのであれば、その時点で何が起きたのかをわれわれは評価するつもりだ」と述べた。

また、ルーマニアやNATO加盟国からの非難に対しては、「ロシアは欧州諸国を脅かしたことは一度もないし、現在も脅かしてはいない」と反論。さらに、欧州諸国は「ロシアとの対立を継続し、国家予算からの過度な支出を正当化しようとしている」と非難した。

在ルーマニア・ロシア大使館がテレグラムで明かしたところによると、ロシア大使がルーマニア外務省に召喚され、コンスタンツァ市にあるロシア総領事館の閉鎖と、総領事の国外追放を通告されたという。

ロシア大使館は「ルーマニアの専門家がどのようにしてドローンの国籍を特定したのかについて、何の説明も受けていない」とし、ウクライナによる「新たな挑発行為」であると非難している。

ルーマニアのラドゥディネル・ミルツァ国防相は記者会見で、発射体のシリアルナンバーは、それが「疑いなく」ロシア製であることを示していると述べ、ロシア当局者にドローンの残骸を検査するよう促した。(c)AFP