【6月7日 東方新報】5月25日未明、神舟23号(Shenzhou-23)有人宇宙船は予定通り打ち上げられ、宇宙ステーションとのドッキングに成功した。宇宙飛行士チームも無事に入室し、中国宇宙開発史上8回目となる「宇宙での合流」を果たした。

記者が5月25日に中国電子科技集団(CETC、以下、中国電科)から得た情報によると、神舟23号有人宇宙船が中国宇宙ステーションへ向かう今回の任務で、中国電科は飛行を支える「頼れる護衛役」として、ロケット打ち上げ、宇宙船の軌道投入、ランデブー・ドッキング、地上との通信、軌道上滞在などの各段階で、「見えないが欠かせない」堅固な防衛線を築き、宇宙飛行士の「天宮(Tiangong)」への旅を全工程で支えた。

点火・打ち上げの迫力ある瞬間から、ロケットと宇宙船が分離する精密なタイミングまで。千里離れた場所からのリアルタイム測定・制御から、途切れのない地上との通話まで。すべての重要な工程、すべてのデータ伝送、すべての「正常」という号令の背後には、中国電科の技術的な支えがある。

有人飛行任務では、宇宙飛行士の生命の安全が何より重要だ。技術専門家は「私たちが担うのは、宇宙飛行士のために「命綱」をしっかり結ぶことです。どのような突発事態でも、第一時間で緊急手順を起動できるようにします」と説明する。中国電科は、中国で現在最も高い基準と最も厳しい信頼性指標を持つ安全制御システムを開発した。このシステムは安全制御指令を生成・送信し、人員と施設の安全を確保する。ロケット打ち上げの間、同システムは常に緊急対応状態にあり、宇宙へ向かう道に堅固な防壁を築いている。

中国電科が開発した陸上・海上・宇宙ベースの測定制御通信システムは、緻密に張り巡らされた「天羅地網」とも呼ばれる。このシステムは従来の測定制御機能に加え、高速データ伝送機能も備えている。使い方はスマートフォンのようで、複数のアプリを同時にインストールして使うように、異なる信号形式、作業モード、技術方式の機能を同時または時間を分けて使用できる。

中国電科の技術専門家によると、新世代の宇宙ベース測定制御通信地上システムは、複数の測定制御・データ伝送方式を同時に運用でき、異なる信号モード、周波数、対象にも対応できるという。

さらに、今回の発射任務全体に合わせて自動運用設計を行ったことで、このシステムは「無人対応」能力も備えた。作業員が操作しなくても、測定制御システムが自ら「考え」「判断」し、宇宙飛行士と地上指揮センターの双方向通信、画像伝送、測定制御などの任務を力強く支えることができる。

神舟宇宙船と宇宙ステーションのランデブー・ドッキングは、「宇宙で針に糸を通す」ような重要工程とされる。この場面で、中国電科が開発したレーザーランデブー・ドッキングレーダーとナビゲーション測位用レーザー情報源は、ドッキングを支える明るい「慧眼」のような役割を果たし、安定した精密ドッキングを後押しした。中国電科は近年、宇宙でのランデブー・ドッキングをより正確に支えるため、設備性能の更新を重ね、大きな動きの中での高精度・多項目リアルタイム測定などの難題を突破してきた。

また、ランデブー・ドッキング任務の実施前には、中国電科の技術者が三次元総合立体表示システムを使い、宇宙船の発射、ランデブー・ドッキング、宇宙ステーションの軌道上状態など、各任務の細かな動作を全工程でシミュレーションした。これにより、リスクを事前に回避し、ドッキング場面の判断材料を提供した。

有人宇宙飛行任務では、中国電科は良好な船内環境を支える「宇宙の管理人」としても機能し、宇宙飛行士が軌道上滞在中も「家にいるように」過ごせる環境づくりを支えている。通信面では、中国電科が整備した天地通信監視センターシステムが、地上と宇宙の間に完整で明瞭、かつ滑らかなブロードバンド通信の橋を架けている。環境制御面では、中国電科が備える各種センサーが「人間の五感」のように機能し、船内の圧力、温度、湿度、気体などの信号をリアルタイムで測定する。エネルギー保障面では、中国電科が神舟シリーズ宇宙船に搭載している高効率の三接合ガリウムヒ素太陽電池アレイが、光電変換効率の高さ、耐放射線性能の良さ、長寿命、高信頼性などの特徴を発揮し、宇宙飛行士の「宇宙の旅」に十分な動力を供給している。(c)東方新報/AFPBB News