【5月28日 AFP】米司法省は、ドナルド・トランプ大統領(79)に約30年前に性的暴行を受けたとして損害賠償を求めて民事訴訟を起こし、性的暴行と名誉毀損(きそん)を認められた元コラムニストのE・ジーン・キャロルさん(82)に対する刑事捜査を開始した。米メディアが27日夜、報じた。

トランプ氏は司法省に対し、自身の「敵」に対して行動を起こすよう繰り返し求めてきた。

CNNや米紙ニューヨーク・タイムズが消息筋の話として報じたところによると、今回の刑事捜査は、キャロルさんがトランプ氏を相手取って起こした2件の民事訴訟において、偽証罪を犯したかどうかに焦点を当てているという。

キャロルさんは民事訴訟のうちの1件で、1996年にニューヨークのデパートでトランプ氏から性的暴行を受けたと主張した。

もう1件では、トランプ氏が性的暴行を否定し、キャロルさんを自分の好みのタイプではないと表現したり、著書の売り上げを伸ばすために事件を捏造(ねつぞう)したと主張したりするなど、公の場で数多くの悪意ある発言をしたことについて、陪審は「名誉毀損」を認めた。

CNNによると、検察はキャロルさんが2022年の証言録取において、訴訟のために外部から資金を受け取っていないと述べた点を問題視している。後に、富豪のリード・ホフマン氏がキャロルさんの弁護士費用や諸経費の一部を支払っていたことが判明したのだという。

ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏によって任命されたアンドリュー・S・ブートロス連邦検事が本件の捜査を開始したと報じた。(c)AFP