【5月26日 AFP】米サクソフォン奏者のソニー・ロリンズさんが25日、死去した。95歳だった。ロリンズさんのSNSアカウントを通じて明らかにされた。ロリンズさんは、ハードな演奏と流れるような瞑想的な作品でジャズの黄金時代を飾った。

「深い悲しみと深い愛をもって、ロリンズが死去したことをお知らせします」とSNSには投稿され、「彼は今日の午後、ニューヨーク州ウッドストックの自宅で亡くなりました」と付け加えられた。

絶えず進化を続ける創造的な存在であったロリンズさんは、ジャズの中に社会や精神世界へのメッセージを表現する手段を見出していた。

そのテナーサックスの演奏は、公民権運動におけるアフリカ系米国人たちの希望、9.11同時多発攻撃後の深い悲しみ、そしてインドや日本での長期におよぶ滞在のなかで見出した神秘的な境地を、見事に描き出していた。

代表曲には、1956年の「サキソフォン・コロッサス(Saxophone Colossus)」に収録された「セント・トーマス(St. Thomas)」などがある。このアルバムにちなみ、ロリンズさんは「サックスの巨人」とも呼ばれた。

ハーレム生まれのロリンズさんは、チャーリー・パーカー、コールマン・ホーキンス、ジョン・コルトレーンらと並ぶサックス奏者の一人であり、彼らとは愛情深くも複雑な関係を持っていた。

ロリンズさんは、呼吸器の問題と対峙しながら80代まで活動を続けた。

2016年のAFPとのインタビューでは、長寿の秘訣はヨガにあるとし、それが集中力を高め、薬物やアルコールを避ける助けになったと語っていた。ただ、ヨガを行う主な理由は創造的な渇望からだとしていた。

当時85だったロリンズさんは「まだ生きているのは、まだ学んでいるからだ」とも述べていた。(c)AFP