【5月24日 AFP】米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊にあるタンクから化学物質が漏れ出し、有害ガスが立ち込めて爆発の危険性が生じたため、住民に避難命令が出されている。消防当局は23日、タンクの温度が上昇していると警告を発した。

ロサンゼルスの南東にあるオレンジ郡ガーデングローブでは22日、タンクからの漏出が始まったことを受けて約4万人の住民に避難命令が出された。

タンクには、プラスチックの製造に使用される揮発性と引火性の高い液体「メタクリル酸メチル」が7000ガロン(約2万6000リットル)貯蔵されており、消防当局は事態が深刻であると警告している。

現場で指揮を執るオレンジ郡消防局のクレイグ・コビー氏は23日、緊急対応チームが夜間に現場へ向かったことを明らかにした。目的は、7000ガロンのタンクが爆発した場合に備え、近くにある別の1万5000ガロン(約5万7000リットル)を貯蔵するタンクの「爆発の潜在的リスク」を抑え込むことであり、その際、7000ガロンのタンクの温度計を確認することができたという。

コビー氏はSNSに投稿した短い動画の中で、「残念ながら、温度が32度に達していたことを報告しなければなりません。昨日(22日)の朝、われわれが撤退したときの温度は25度でした。1時間に約1度のペースで上昇し続けており、これは悪いニュースです」と述べた。

同氏によると、消防当局はタンクを冷却する方法を模索している。地元テレビ局が22日に撮影した映像では、タンクに向けて放水が行われていた。

22日時点で当局は、タンクの爆発か破裂の可能性が唯一の結果であると述べていたが、23日にコビー氏は「このまま放置して爆発させることは受け入れられない」と述べた。「われわれの目標は、方法を見つけて爆発を阻止することであり、地域社会や環境に被害を出さないことだ」

21日に最初の通報があった漏出の原因については、明らかになっていない。

米環境保護庁(EPA)によると、メタクリル酸メチルはヒトの皮膚や目、粘膜に対して刺激性がある。また、「急性(短期)および慢性(長期)の吸入暴露後、ヒトにおいて呼吸器への影響」、さらに「急性暴露後、ヒトにおいて神経症状」があると報告されているという。(c)AFP