米大統領そっくりな髪持つアルビノの水牛「ドナルド・トランプ」、SNSで人気 間もなくいけにえに
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【5月22日 AFP】バングラデシュで、思いも寄らないソーシャルメディアスターと一緒に写真を撮ろうと人々が殺到している。そのスターとは、流れるようなブロンドの髪を持つアルビノの水牛「ドナルド・トランプ」だ。間もなくイスラム教の祝祭「イード・アル・アドハー(犠牲祭)」でいけにえにささげられる。
飼い主のジア・ウディン・ムリダさん(38)によると、ドナルド・トランプは4歳の雄で体重700キロ。頭頂部の流れるような毛並みが、米大統領のトレードマークである髪型に似ていることから、弟が名付けたという。
ムリダさんは首都ダッカ近郊ナラヤンガンジにある自身の農場でAFPの取材に応じ、「弟がこの水牛の奇抜な髪型を見て、この名前を選んだんだ」と語った。
ムリダさんによると、5月に入ってから、ネットで話題となったドナルド・トランプをひと目見ようと訪問者が絶え間なく訪れているという。
ムリダさんが見守る中、男性たちがバケツでドナルド・トランプの頭に水をかけ、角の間にきれいに収まった金髪の髪にピンクのブラシをかけていた。
「彼が楽しめる唯一のぜいたくは、1日4回の水浴びだけだ」とムリダさんは述べ、このドナルド・トランプと米大統領の共通点は髪型だけだと強調した。
畜産専門家によると、アルビノの水牛は極めて珍しく、メラニン色素の生成不足により白やピンク色に見えるという。
■イード・アル・アドハー
南アジアのバングラデシュは人口1億7000万人以上でその91%が国教のイスラム教を信仰する。
同国では今月末に控えたイード・アル・アドハーの準備が進められている。
イード・アル・アドハーでは、ヤギ、羊、牛、水牛などの家畜1200万頭以上がいけにえとしてささげられる予定で、多くの貧しい家庭にとっては、肉をごちそうとして食べられる貴重な機会となっている。
ムリダさんは、大勢の見物人が押し寄せたことによるストレスでドナルド・トランプが体重を落としてしまったため、一般公開を制限せざるを得なくなったと語った。
それでも、子どもたちはドナルド・トランプをひと目見ようと、門の隙間からのぞき込んでいる。
実業家のファイサル・アフメドさん(30)は、なんとか近づいてドナルド・トランプの写真を撮影できた一人だ。
友人や親族5人と一緒にドナルド・トランプを見に来たアフメドさんは、「この水牛とドナルド・トランプ大統領の特徴は本当に似ているよ」「おいは、この『ドナルド・トランプ』を見るためだけに、ボートで1時間もかけて来たんだ」と語った。
■犠牲をささげるということ
ムリダさんは、過去1年間世話してきたドナルド・トランプが飼い葉桶に顔をうずめるのをいとおしそうに見守りながら、「ドナルド・トランプがいなくなるのは寂しいけれど、それこそがイード・アル・アドハーの根本的な理念──犠牲をささげるということなんだ」と語った。(c)AFP