イタリアとスペイン、イスラエル極右閣僚へのEU制裁を要請 活動家さらし者動画めぐり
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【5月22日 AFP】イタリアとスペインは21日までに、パレスチナ自治区ガザ地区に海路での支援物資搬入を目指す「グローバル・スムード船団」に参加し、イスラエル当局に拘束された活動家たちをさらし者にする動画を投稿したイスラエルの極右イタマル・ベングビール国家治安相に対し制裁を科すよう欧州連合(EU)に求めた。
ベングビール氏は20日、海上でイスラエル軍に拘束された後、南部アシュドッド港で強制送還を待つ外国人活動家らに対する高圧的な扱いを映した動画をX(旧ツイッター)に投稿した。
「イスラエルへようこそ」というキャプションが付けられた動画には、数十人の活動家が後ろ手に縛られ、額を地面につけてひざまずくことを強要されている場面が映っており、所々でイスラエル国歌が聞こえる。
また、ベングビール氏が拘束した活動家たちの前で、やじを飛ばしてイスラエル国旗を振る姿も映っている。
イタリアのアントニオ・タヤーニ外相とスペインのペドロ・サンチェス首相は、活動家に対するこの扱いを「容認できない」と非難した。
タヤーニ氏は21日のXへの投稿で、「公海上で活動家を拘束し、最も基本的な人権に違反して嫌がらせをしたり恥をかかせたりした」として、EUにベングビール氏への制裁を要請したと述べた。
これに先立ちイタリアのジョルジャ・メローニ首相も20日、活動家らの扱いを「容認できない」とし、イスラエル側に謝罪を求めていた。
サンチェス氏は20日のXへの投稿で、「イスラエルのベングビール国家治安相臣が、ガザを支援する国際船団のメンバーに屈辱を与えている映像は容認できない。われわれは、誰であろうとわが国の国民を不当に扱うことを容認しない」と述べた。
アイルランドのミホル・マーティン首相がEUのアントニオ・コスタ大統領(欧州議会常任議長)に対し、活動家らの扱いをめぐりイスラエルへの「さらなる措置」を取るよう促す書簡も流出した。
この書簡の中で、マーティン氏はイスラエルによる「EU市民に対する衝撃的な扱い」とベングビール氏の「容認できない振る舞い」を非難した。
20日付のこの書簡は、6月に開催される次回の欧州理事会(EU首脳会議)でこの問題について議論することを求めている。
マーティン氏は、「少なくとも、これにはイスラエル入植地からの製品の禁輸や、EU・イスラエル連合協定の一部停止、あるいは全面停止が含まれなければならない」と述べた。
2000年6月に発効した同協定には、人権の尊重を義務付ける条項が含まれている。
サンチェス氏は、EUがベングビール氏に制裁を科すことは「緊急を要する問題」だとし、自身が昨年9月の時点でベングビール氏のスペイン入国禁止措置を発表していたことに言及した。
21日には、英国も「煽動的な動画」を受けて、英国に駐在するイスラエル最高位の外交官を呼び出して抗議したと発表した。
活動家らは先週、約50隻の船舶から成る「グローバル・スムード船団」でトルコを出発したが、海上でイスラエル軍に船団を拿捕(だほ)・拘束された。(c)AFP