【5月21日 AFP】米国がキューバのラウル・カストロ元国家評議会議長(94)を殺人罪で起訴したことを受け、中国は21日、キューバへの支持を表明するとともに、米国に対して「司法というムチを振り回す」のをやめるよう求めた。

米司法省はこの前日、1996年にキューバ軍が米民間機を撃墜した事件をめぐり、ラウル氏(94)を起訴したことを明らかにした。米司法省の発表は、ドナルド・トランプ米大統領がキューバを打倒に動くのではないかとの憶測を呼んでいる。

21日の記者会見で、中国外務省の郭嘉昆報道官は「米国はキューバに対する制裁や司法の脅しをやめ、また、あらゆる場面で武力をちらつかせるのをやめるべきだ」と、米司法省による起訴についての質問に答えた。

また「中国はキューバが国家主権と国家の尊厳を守ることを断固として支持し、外部からの干渉に反対する」と述べた。

ラウル氏は、兄の故フィデル・カストロ元議長らともに1959年のキューバ革命を率いた。共産党トップの座を2021年に退いたが、現在も大きな影響力を持つ。

フロリダの連邦裁判所で公開された起訴状によると、キューバ人亡命支援団体の小型機2機が1996年、キューバ軍の戦闘機に撃墜され、乗っていた米国人らが殺害されたとしている。当時国防相だったラウル氏は米国民殺害の共謀1件、殺人4件、航空機破壊2件の罪に問われている。(c)AFP