トランプ氏に批判的な現職議員、ケンタッキー州共和党予備選で敗北
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【5月20日 AFP】米南部ケンタッキー州で行われた共和党下院選予備選で19日、ドナルド・トランプ米大統領に批判的な立場のトーマス・マッシー議員が敗北した。マッシー氏の敗北によりトランプ氏は、党内での強い影響力を再び誇示する形となった。
トランプ氏は、数か月にわたってマッシー氏に対する批判を続け、対抗馬のエド・ギャルライン候補への支持を表明していた。ギャルライン候補の応援にはピート・ヘグセス国防長官も駆け付けている。
7期目の議員であるマッシー氏は、トランプ氏を公然と批判する共和党議員の一人だった。今回の選挙では、共和党有権者に対するトランプ氏の影響力が依然として保持されているかに注目が集まった。
マッシー氏は、イランやベネズエラでの米軍による行動に反対し、イスラエルへの支援を批判しただけでなく、トランプ氏の一部政策に抵抗し、さらには少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関連するファイルの公開も求めていた。
こうした状況から、トランプ氏はギャルライン候補を支持。選挙広告に3200万ドル(約50億円)以上が投じられたとされ、メディアからは「米国史上最も高額な下院予備選挙」と評された。費用の大半はマッシー氏に反対する親イスラエル団体からのものだった。
敗北宣言でのスピーチでマッシー氏は、「彼らは議席を買うことに決めた」と支持者に訴え、「(彼らは)汚い手を数多く使ったが、われわれは信念を貫いた」と述べた。
元エンジニアで発明家のマッシー議員を「不忠なばか」「狂人」「大悪党」と罵り続けていたトランプ氏は、「彼は悪い人間。負けるべきだった」と選挙結果について記者団に語った。
ルイジアナ州でも先週末、共和党上院予備選でトランプ氏が支持する候補が勝利し、現職のビル・カシディ議員が敗北している。カシディ議員は5年前、トランプ氏の弾劾に賛成票を投じていた。(c)AFP/Frankie TAGGART