【5月19日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は19日、アフリカ・コンゴ民主共和国で発生したエボラ出血熱感染の「規模と速さ」に懸念を示した。これまでに推定131人がウイルスへの感染で死亡している。

WHOは、エボラ出血熱の急増を国際的な「公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言しており、19日には緊急会議を開催する。

ジュネーブで開催されたWHOの総会でテドロス氏は「感染の規模と速さを深く懸念している」と述べ、緊急事態宣言は安易に下された決定ではないと強調した。

発生の中心地は北東部のイトゥリ州で、同氏によるとこれまでに30人の感染が確認された。また、隣接するウガンダの首都カンパラでも2人の感染が確認されており、そのうち1人が死亡しているとした。

エボラ出血熱の流行を引き起こしているのはブンディブギョ株で、これに対するワクチンや治療法は存在しない。この致死性の感染症により、アフリカでは過去50年で1万5000人以上が死亡している。

コンゴのサミュエル・ロジェ・カンバムランバ保健相は「感染によりこれまでに131人が死亡、疑い例が513人と推定されている」と国営テレビで現状を説明した。

ただ、この数字はあくまで推定値であり、死亡した131人がすべてエボラに関連しているかどうかを確認するためにはさらなる調査が必要だとして注意を促した。(c)AFP