【5月18日 AFP】米首都ワシントンで17日、ホワイトハウスが主催する大規模な祈りの集会「Rededicate 250: A National Jubilee of Prayer, Praise and Thanksgiving」が開催され、ドナルド・トランプ米大統領と政権の閣僚らが集まった人々に向けて演説を行った。イベントをめぐっては、教会と国家の分離を損なうキリスト教ナショナリズムの露骨な表れだと批判する声も上がった。

集会は米建国250周年を祝うプログラムの一環として行われ、「キリスト教の原則に基づき建国された国の理念を復活させる機会」とうたわれた。

市内ナショナル・モールで行われた終日の屋外イベントで参加者たちは、キリスト教の音楽に合わせて歌い、多数の宗教指導者の他、J・D・バンス副大統領やピート・ヘグセス国防長官を含む政府関係者の演説に耳を傾けた。バンス副大統領とヘグセス国防長官は映像を通じて出演した。

同じくビデオ出演したトランプ氏は「わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら~彼らの地をいやそう」と聖書の一節を引用して演説した。

トランプ氏がホワイトハウスに復帰して以降、いわゆる「筋肉的キリスト教ナショナリズム」は確固たる地位を築いている。福音派は同氏の強固な支持基盤のひとつだ。

米国憲法では「国教」の設立は明確に禁止されているが、信仰の表現は明確に保護されている。

下院議長のマイク・ジョンソン氏は米FOXニュースで、同イベントへの批判に反論し、「キリスト教ナショナリズム」という言葉は「新しい」そして「軽蔑的な」用語であり、「キリスト教徒の影響力と声を沈黙させようとしている人々」によって使われていると指摘している。

これまでの政権や大統領も、定期的に信仰に基づく集会を開催・参加してきたが、17日のイベントはその規模とトップ閣僚の存在が異例だった。

また、ラビ(ユダヤ教指導者)と引退したカトリック大司教を除いて、登場した20人の「信仰の指導者」のほとんどは福音派プロテスタントだった。

公式ウェブサイトには、集会は「あらゆる背景を持つ米国人のため」とあった。しかし、ノースフロリダ大学のジュリー・インガーソル教授(宗教学)によると、登壇者の顔ぶれから示唆されるのは「白人性とキリスト教に根ざした米国のアイデンティティの考え」だという。

「(このイベントは)特定のメッセージを送っている。彼らが主流の米国人であり、我々他の者は脇に追いやられているということだ」(c)AFP/Victoria LAVELLE