【5月19日 東方新報】2026年中華料理企業ブランド構築交流イベントが9日、北京市で開かれ、「2026中華料理ブランド・グローバル化観察報告」が発表された。同報告は、中華料理ブランドのグローバル化をめぐる時代背景や戦略的チャンスを整理し、業界の発展過程と市場全体の構図を示している。

同報告は、中華料理ブランドの海外展開を三つの段階に分けている。第一は「外へ出る」段階で、商品や事業を国際市場に展開すること。第二は「現地に入り込む」段階で、関係者の利益を調整しながら、海外の地域社会に深く溶け込むこと。第三は「上へ伸びる」段階で、独自のブランド性や文化的なシンボルを築き、海外消費者に信頼され、好まれ、認められる中国飲食ブランドの代表へと成長することだ。

報告はまた、国際消費中心都市づくりの流れを生かし、中華料理ブランドの世界的な発信力を高めるべきだと指摘している。国内では消費高度化に対応し、人びとの高まる食の好みやグローバルブランドへの感性に応える必要がある。一方、海外から中国を訪れる人々に向けては、産地ならではの没入型体験をつくり、「中華料理を西洋風に楽しむ」といった新たなスタイルを通じて、中華料理文化の魅力と国際水準のサービスを感じてもらうことが重要だとしている。

世界中餐業聯合会の邢穎(Xing Ying)会長は、「中国サービス」は飲食ブランドの核心であり、差別化競争を支える力だと述べた。一方で、「中国ブランド」はサービス価値を伝える器であり、市場で具体的に見える形にしたものだという。「中国サービス」がブランド発展の土台を固め、「中国ブランド」がサービス価値の影響力を広げることで、サービス品質の向上、評判の蓄積、ブランドの高度化、基準の更新という好循環が生まれるとした。

邢穎氏は、現在の消費者ニーズは、単に空腹を満たすものから、感情的な体験や精神的価値を求めるものへと変わっていると指摘した。これにより、飲食業界は商品力の競争からサービスの競争へ、価格競争から価値競争へと転換を迫られており、「中国サービス」と「中国ブランド」を磨くことは、業界の変革における必然的な流れになっている。

また、業界は粗放的な拡大の段階を終え、ブランド化と精緻な経営の新たな段階に入っている。競争の焦点は、サプライチェーン統合、精益運営、組織管理、AIによる意思決定など幅広い分野へと広がっている。ブランドへの信頼によって業界の変動を乗り越えることは、すでに中華料理大手企業の共通認識となっている。
さらに、製造強国とサービス強国を両輪で進める国家戦略は、飲食ブランドのブランド化と国際化を政策面から支えている。生活関連サービス業の中核を担う中華料理ブランドの海外展開は、国家戦略に応える取り組みであると同時に、業界が質の高い発展を実現するための重要な道でもある。

北京工商大学商学院の張景雲教授は、中華料理ブランドのグローバル化は、中華の食文化を海外で継承し、その価値を広めるだけでなく、サービス貿易分野における中国式現代化の実践でもあると述べた。伝統文化の根を守り、ブランド発展の基盤を固め、海外でのコンプライアンス経営を徹底し、異文化に合わせたきめ細かな発信を深めてこそ、中華料理を世界に広げ、国際的な影響力を持つ世界級の中華料理ブランドを育てることができるとした。

世界中餐業聯合会の趙文珂秘書長は、同聯合会は今後、業界交流と連携のプラットフォームを構築し、中華料理ブランドの育成・評価体系を整えるとともに、国内外の資源を生かして国際ネットワークを広げ、中華料理ブランドの海外展開を支援し、中華料理文化の魅力を発信していくと述べた。(c)東方新報/AFPBB News