アフリカは「被害者意識」捨てるべき 実業家トニー・エルメル氏
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【5月14日 AFP】ナイジェリアの実業家で慈善活動家のトニー・エルメル氏(63)はAFPのインタビューに応じ、アフリカ人はすべての外国人投資家を歓迎し、植民地時代のしがらみを捨てるべきだと述べた。
エルメル氏は、アフリカ屈指の富豪であり、ヘアーズ・ホールディングス、トランスコープ、ユナイテッド・バンク・フォー・アフリカなどの銀行・投資会社の会長を務めている。また、アフリカの若手起業家を支援するトニー・エルメル財団も設立した。
エルメル氏は今週、ケニアのナイロビで開催されたフランスとケニア共催のアフリカ・フォワード・サミットの傍らでAFPの取材に応じ、「21世紀のアフリカに必要なのは、大規模かつグローバルな民間資本の流入だ」「この問題の解決に貢献できる国ならどの国でもアフリカでは歓迎される」と語った。
米国でもフランスでも中東諸国でも、ロシアでも中国でも構わないという。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は最近、フランスとアフリカ企業の貿易促進を目的としたアフリカ・フランス・インパクト連合にエルメル氏を参加させることを選択した。
フランスが植民地支配していた過去は、アフリカの多くの地域で依然として禍根となっている。
今週ナイロビで行われたアフリカ・フォワード・サミットでも、少数の抗議デモ隊が会場に侵入しようとし、フランスを「新植民地主義」だと非難した。この騒動では逮捕者も出た。
エルメル氏はこうした批判を否定し、「われわれ(アフリカ人)は被害者意識を捨てるべきだ」「私たちは自国の歴史について知らなければならないが、それ以上に重要なのは未来に目を向けることだ」と強調。
「多くの面において過去のことは水に流すべきだ。マクロン大統領は100年前に生まれたわけではない。今は新しい時代だ。私は彼のアフリカへの取り組みを支持するし、彼の誠実さを信じている」と付け加えた。
エルメル氏の投資会社は、サービス、不動産、エネルギー、アグリビジネス、金融など、あらゆる分野に携わっている。
エルメル氏は「今急務なのはインフラ整備だ」「アフリカの若い起業家が必要としているのは、電力へのアクセス改善、公共交通機関の整備、治安の確保、そしてビジネスのしやすさだ。これらが重要だ」と述べた。
アフリカは、米国、中国、欧州、ロシア、トルコ、湾岸諸国など、複数の大国が経済競争を繰り広げる場となっている。
「今の時代、アフリカ人にとってアフリカは良い場所だ」とエルメル氏は述べた。
アフリカ大陸の平均年齢が20歳未満であることから、エルメル氏は、開発の究極目標は迅速な雇用創出でなければならないと指摘。
「彼らには仕事が必要だ。電力へのアクセス改善が必要だ。インターネットやAI(人工知能)の波に乗る必要がある」「重要なのは、これらを提供することだ。若者たちが羽ばたけるように、このインフラ整備という支援が必要なのだ」と付け加えた。(c)AFP