【5月18日 CNS】2025年、山東省(Shangdong)の対外貿易の輸出入総額は3兆5300億元(約81兆766億円)に達し、前年同期比4.5%増となり、過去最高を更新した。このうち、輸出は2兆1600億元(約49兆6100億円)で4%増、輸入は1兆3700億元(約31兆4660億円)で5.1%増だった。

「先頭を走り、大きな役割を担う」という使命を前に、山東省はどのように対外貿易の質の高い発展を着実に進めていくのか。山東省貿易促進委員会(山東省貿促会)の孟向東(Meng Xiangdong)会長はこのほど、取材に対し、2026年に山東省貿促会は「システムとルートの資源を活用する」「高水準の開放プラットフォームに力を与える」「揺るぎなく市場を開拓する」「あらゆる手を尽くしてリスクを防ぐ」「協同発展を継続的に強化する」という5つの面で的確に力を入れ、全省の高水準の対外開放を支えるうえで新たな突破口を開くと述べた。

孟向東氏は、山東省貿促会はまずシステムとルートの資源を活用し、中国国際貿易促進委員会が主導するサプライチェーン博覧会、万博、G20ビジネス・サミット(B20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などの国家級プラットフォームの活動に積極的に参加し、世界の商工団体とのつながりを広げ、国家級プラットフォームを通じて山東省の国際的な影響力を高めていくと指摘した。

サプライチェーン博覧会を例にすると、過去3回の同博覧会で、山東省貿促会は延べ130社余りの企業の出展を組織してきた。2025年の第3回サプライチェーン博覧会では、山東省が主賓省として、主賓国のタイとともに「中国(山東)・タイテーマイベントおよびサプライチェーン国際協力推進商談会」を高いレベルで開催した。

現在、第4回サプライチェーン博覧会の準備はすでに始まっており、山東企業の出展意欲は強い。すでに20社近くが出展を確認しており、その中には世界500強企業3社と中国500強企業5社が含まれ、トップ企業によるけん引効果が目立っている。

孟向東氏によると、山東省は3つの面から質の高い出展を確保する。体制面では、「チェーン長+会長」による省・市連動モデルを継続する。展示方式では、「実物+デジタル+シーン」の多面的な展示を採用し、山東省の本格的な先端技術を際立たせる。サービス面では、会期前のマッチング、会期中の商談、会期後のフォローまでを含む全プロセスの仕組みを強化し、企業の受注獲得やパートナー探しを支援することで、世界市場への深い参入を後押しし、国際的な「友人の輪」を全力で広げていく。

これまで山東省は、「対話山東」「山東省国際貿易・投資顧問会議」「新興5か国(BRICS)との対話」などのブランドイベントを通じて、双方向交流のための高水準プラットフォームを構築し、山東省内の重点産業・企業による新興市場との協力拡大を後押ししてきた。

孟向東氏は、2026年も山東省貿促会はこれらのブランドイベントを引き続きしっかり開催し、高いレベルの産業マッチングプラットフォームを構築し、山東省が高水準の対外開放の新たな拠点を築くことを支えていくと述べた。

市場開拓では、省内で山東クリーンエネルギー産業博覧会、広饒ゴム・タイヤ展など一連の展示会を開催するとともに、海外では自主開催展を開き、専門展示会にも参加する。また、「山東貿促海外行」シリーズの経済貿易活動を実施し、企業の市場開拓、受注獲得、シェア安定を全力で支援していく。

一方で、企業の海外進出には、コンプライアンスリスク、経済・貿易摩擦、紛争解決など多くの課題が伴う。こうした状況について、孟向東氏は、2026年に山東省貿促会は商事法律サービスを全プロセスでさらに充実させ、企業の国際市場開拓に向けた研修の質と効果を高め、経済・貿易摩擦の早期警戒、企業のコンプライアンス点検、紛争解決の能力を強化し、海外進出企業の安定性と予見可能性を高めていくと指摘した。

同時に、協同発展を継続的に強化し、企業支援ネットワークをより細かく整えていく。省・市・県の3階層にある130余りの貿促会が力を合わせ、サービス機能を末端へと広げていく。山東スマート貿促サービスプラットフォームも引き続き重要な役割を果たし、企業に「家にいながら世界に売り込む」ためのデジタルチャンネルを提供する。

孟向東氏は、「2026年、われわれは山東スマート貿促サービスプラットフォームを活用し、『越境EC+産業集積地』モデルを普及させ、対外貿易の新たな担い手を育成するインキュベーションキャンプ事業を着実に実施し、全省の貿促システムが政府と企業をつなぎ、国内外を結び、需給を円滑にする橋渡し役としての機能を新たなレベルへ高めていく」と総括した。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News