【5月6日 AFP】W杯北中米大会の開催まで残り1か月余りとなる中、大会に関連するホテル予約が予想を大きく下回っていると、全米ホテル・宿泊業協会(AHLA)が5日、発表した。

AHLAは、ニューヨークからロサンゼルスまで、W杯の試合が開催される全米11大都市圏の会員を対象に調査を実施した。

回答者の80%は、ホテルの予約が当初の予測を下回っていると報告。また、回答全体の約65%で、ビザの障壁や広範な地政学的懸念が需要を抑制している要因だと指摘された。

調査結果について、AHLAのロザンナ・マイエッタ会長は「さまざまな要因が初期の楽観的な見通しを抑えているが、先行指標は依然として大きな可能性があることを示している」と述べ、「その可能性を完全に実現するために米国とFIFAは、各国の旅行者にとって歓迎されるシームレスな体験を確保する必要がある」とした。

大会は、米国、メキシコ、カナダで共同開催される。初戦は6月11日にメキシコ市で、決勝戦は7月19日にニュージャージー州でそれぞれ行われる。

トランプ政権は、チケット保持者に対してビザ取得のプロセスをスムーズにするとFIFA側に確約したが、審査の簡略化はせず、申請者一人ひとりに対する厳しいチェックは継続するとしている。

AHLAが行った調査によると、カンザスシティでは、ホテルの予約率が予想を大幅に下回っており、通常の6月と7月の水準にも届いていないとされ、また、ボストン、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトルでは、多くの回答者が大会を「期待外れの肩透かし(ノンイベント)」と評していると報告された。

さらにホテル経営者らは、FIFAによる事前の大量予約とその後のキャンセルの影響で「需要が早くから高まっている」という誤ったシグナルだけが残ったことも指摘。これについてAHLAは、「断片的な需要環境と継続的な不確実性に直面する中、多くのホテルが戦略の再調整に直前している」と述べている。

この指摘についてFIFA側は、部屋のキャンセルが「契約で合意されたタイムラインに沿って行われた」と述べ、「大規模なスポーツイベントにおける標準的な慣行」だとして正当化している。

また、ホテル関係者とは継続的に協議を重ねてきたとしながら、今年のW杯に対する世界的な需要は「前例のないもので、500万枚以上のチケットが販売された」とAFPに述べた。(c)AFP