【5月6日 AFP】大西洋を航行中のクルーズ船「MVホンディウス」での集団感染の疑いが報告された「ハンタウイルス」をめぐり、専門家は5日、クルーズ船の出発地であるアルゼンチン・ウシュアイアである可能性は「極めて低い」とAFPに述べた。

オランダの運航会社オーシャンワイド・エクスペディションズが運航するMVホンディウスは4月1日、アルゼンチンのティエラ・デル・フエゴ諸島にあるウシュアイアを出発し、目的地のカーボベルデに向けて北上した。WHOによると、乗客88人と乗員59人、計23の国籍の人々が乗船していた。

ティエラ・デル・フエゴ州の疫学および環境保健局のフアン・ペトリナ局長は、AFPに対し、ウイルスが地元で感染した可能性は「極めて低い」と述べた。

「ティエラ・デル・フエゴ州を感染の起源として疑うには、まず、同州でのハンタウイルスの症例が確認されている必要があるが、そのような症例はない」とその理由を説明した。

同州の保健省も、国内でハンタウイルスが流行する地域は、主に北部の州で、湿度が高いなど、環境的に特定の条件がそろっていると指摘している。

ペトリナ氏は、疫学調査記録が始まって以降、ティエラ・デル・フエゴ州でハンタウイルスの症例は確認されていないと地元保健当局が5日に発表していると述べた。

またペトリナ氏によると、世界保健機関(WHO)が地元の保健当局に対し、1組のカップルが乗船前に南米の国々を旅行していたことを報告していたとされる。(c)AFP