ハンタウイルス疑いの患者 「緊急医療ケア」でオランダへ
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【5月6日 AFP】大西洋を航行中に「ハンタウイルス」の集団感染の疑いが報告されたクルーズ船「MVホンディウス」の運行会社は5日、症状の重い乗組員2人が今後、カーボベルデを経由してオランダに搬送される予定で、その後、船がスペインのカナリア諸島に向かうと発表した。
スペイン保健省は、「3~4日以内」に船はカナリア諸島に到着する予定だと述べたが、具体的な港については明らかにしなかった。「乗客と乗員は到着後、適切に検査され、ケアを受け、それぞれの国に移送される」としている。
保健省はまた、世界保健機関(WHO)から「必要な医療能力を備えた最も近い場所」がカナリア諸島との説明を受けたと述べた。
ハンタウイルスは通常、感染したげっ歯類の尿、排泄物、唾液を通じて広がる。
複数の乗客と乗員が、体調不良を訴えて隔離されたことを受け、カーボベルデ当局は船の入港許可を一時保留とし、船は現在、同国の首都プライアのすぐ沖に停泊している。
こうした状況を受け、オランダの運航会社オーシャンワイド・エクスペディションズは5日、症状の重い乗員2人を「緊急医療ケア」のためオランダに移送する計画を発表。また、2日に死亡したドイツ人の乗客と密接に接触していた人物も同じく移送される予定だとした。
WHOも、この医療移送の計画について確認していると述べた。
移送が完了すれば、MVホンディウス号は「航行を続けることができる」と、WHOのカーボベルデ代表のアン・リンドストランド氏がAFPに語った。
■フライトでの接触者を追跡
MVホンディウスは、4月1日にアルゼンチンのウシュアイアを出発し、カーボベルデを目的地としていた。WHOによると、乗客88人と乗員59人、計23の国籍の人々が乗船していた。
WHOは5日、これまでにウイルスへの感染が2例確認された他、5人に感染の疑いがあると発表した。このうちの3人がすでに死亡している。
WHOはまた、4月24日に体調不良でセントヘレナ島で船を降り、翌日に飛行機で南ア・ヨハネスブルクの病院に移送された女性が死亡したことを受け、セントヘレナ島とヨハネスブルク間のフライトでの接触者を追跡していることを明らかにした。
航空会社エアリンクがAFPに伝えたところによると、女性が移送された航空便には、82人の乗客と6人の乗員が搭乗していた。
WHOは、ハンタウイルスがクルーズ船内で人から人へと広がった可能性もあるとみている。
死亡した女性の夫は、クルーズ船で死亡しており、4日の検査では女性からも陽性反応が確認された。WHOによると、ヨハネスブルクに向かうフライトの途中で女性の症状が悪化したという。(c)AFP/Sandro Fonsceca with Lucie Peytermann in Dakar and Nina Larson in Geneva