高市首相、石油危機がアジア太平洋地域に「甚大な影響」 豪首相との会談後
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【5月4日 AFP】高市早苗首相は4日、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と会談した。会談後、高市氏は、世界的な石油供給の逼迫がアジア太平洋地域に「甚大な影響」を与えていると述べた。
これまで、世界の石油の約5分の1がホルムズ海峡を通過していたが、米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて始まった中東紛争により、同海峡は事実上封鎖されることとなった。
国際エネルギー機関(IEA)によると、ホルムズ海峡を通る石油の約80%はアジア向けだという。
会談後、高市氏は記者団に対し「ホルムズ海峡の事実上の封鎖は、インド太平洋地域に甚大な影響を与えている」と述べ、日本とオーストラリアは緊急性を持って対応するため、緊密に連携することを確認したと明らかにした。
高市氏はまた、エネルギーの安定供給を確保するため両国は、自律性と強靭性の強化を目指すとも述べた。
オーストラリアは日本への液化天然ガスの最大供給国であり、日本はオーストラリアのディーゼル燃料の約7%を供給している。
日豪両国は、エネルギー、経済、防衛、重要鉱物に関して協力するとした一連の声明を発表した。
アルバニージー首相は「これらの合意は、両国民に利益をもたらすものだ」と述べ、またオーストラリアにとっては、中東紛争による現在のような世界的な衝撃に対する耐性が高まることを意味すると語った。
日本政府は、半導体、電気自動車のバッテリー、兵器システムに不可欠な重要鉱物の安定供給を確保することにも意欲を示している。
オーストラリアは、世界のレアアース供給における中国の支配を緩和する手段として、自国の豊富な重要鉱物をアピールしている。
防衛分野でもオーストラリアと日本は関係を強化している。昨年には、オーストラリア海軍の新型艦導入に向け、「もがみ」型護衛艦を共同開発・輸出する100億オーストラリアドル(約1兆1300億円)規模の事業を進めることが決まった。(c)AFP