ドイツで座礁のクジラ、北海で解放 バージ船での救出作戦
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【5月3日 AFP】ドイツの海岸近くで座礁していたザトウクジラが2日、民間ボランティアらの協力で救出され、デンマーク沖の海に放たれた。ひと月以上前に座礁しているのが初めて見つかったクジラは、バージ船で沖へと運ばれた。
複数回にわたる救出作戦を経て「ティミー」と名付けられたクジラは、人々やメディアの関心を集めた。バージ船から解放されると、噴気孔から一気に息を吹き出し、そのまま泳ぎ去ったと、救助活動に資金提供した資産家の一人、カリン・バルター・モメルトさんは語った。
クジラは自力で泳ぎ、少なくとも現時点では、正しい方向に向かっているとし、「今後は、ノルウェーの海岸沿いに北極に向かって泳ぐはず」と説明した。
クジラは3月23日に、ドイツのバルト海沿岸のリューベック市近くで砂州で座礁しているのが初めて確認された。その後、脱出と座礁を繰り返した。
さまざまな手法が試されたがどれも失敗し、当局は救助を断念すると発表。だが、バルター・モメルトさんら資産家が支援を申し出た。
バルター・モメルトさんらの計画は、船倉が水で満たされたバージ船にクジラを誘導し、外海にまで運ぶというもので、多くの人は成功の確率は低いと見ていた。
一部の専門家も、この救助計画を批判し、クジラにさらなるストレスを与えるだけだと指摘した。
しかし、クジラは午前8時45分(日本時間午後6時45分)ごろ、バルト海沿岸ビスマール湾でバージから放たれたと主催者側は発表。これまでのところ、計画は成功したと見られている。(c)AFP