【5月1日 AFP】米フロリダ州は4月30日、13歳のめいを殺害した罪で死刑判決を受け、半世紀近く拘置されていた男に対し、薬物注射による死刑を執行した。

ジェームズ・ヒッチコック死刑囚(70)は1976年、めいのシンシア・ドリガースさんを殺害した罪で有罪判決を受け、1977年に死刑を言い渡された。

フロリダ州矯正局によると、無罪を主張していたヒッチコック死刑囚は午後6時12分(日本時間5月1日午前7時12分)、レイフォードの州立刑務所で死刑を執行された。

死刑判決から約50年間拘置されていたヒッチコック死刑囚は、米国で最も長く拘置されていた死刑囚の一人となった。

米国では4月30日、テキサス州も死刑を執行した。

テキサス州刑事司法局によると、ジェームズ・ブロードナックス死刑囚(37)は、2008年の音楽プロデューサー2人に対する強盗殺人の罪で、午後6時47分(日本時間5月1日午前8時47分)に薬物注射により死刑を執行された。

同局が公開したブロードナックス死刑囚の最後の声明には、「あなたが私のことをどう思おうと、テキサス州は間違っている。私は無実だ」と記されていた。

米国では今年、10件の死刑が執行された、内訳は、フロリダ州6件、テキサス州3、オクラホマ州1件となる。

昨年は、47件の死刑が執行され、52件が執行された2009年以降で最多となった。

最も多かったのはフロリダ州で19件、次いでアラバマ州、サウスカロライナ州、テキサス州がそれぞれ5件ずつだった。

昨年執行された死刑のうち、39件は薬物注射、3件は銃殺、5件は窒素吸入(窒素ガスをフェースマスクに注入して死刑囚を窒息死させる方法)により執行された。

窒素吸入による死刑執行は、国連の専門家によって残虐かつ非人道的だと非難されている。

死刑は全米50州のうち23州で廃止、カリフォルニア、オレゴン、ペンシルベニアの3州では執行が一時停止されている。

ドナルド・トランプ大統領は死刑を支持し、「特に凶悪な犯罪」に対する死刑適用の拡大を求めている。

司法省は4月、連邦政府による死刑執行の手段として、従来の薬物注射に加え、銃殺、電気椅子、窒素吸入を導入すると発表した。(c)AFP