【4月28日 AFP】英国人が健康で過ごせる年数がここ10年で2年以上減少し、退職年齢前に病気に苦しむ人が増えていることが新たな研究で明らかになった。

英シンクタンク「ヘルス・ファンデーション」が26日に発表した報告書によると、2012~14年と2022~24年の間で、英国の健康寿命は、男性が62.9歳、女性が63.7歳から、男女ともに61歳を下回るまで低下した。

同報告書によると、健康寿命は、現在の死亡率と自己申告による健康状態を基に、健康な状態で生きられる平均年数を測る指標。

新たな調査結果は、健康な状態で過ごせる年数が退職年齢(現在は66歳で、2026年には67歳に引き上げられる予定)を下回ったため、英国にとって「転換点」となると指摘している。

報告書によると、高所得国21か国のうち、2011年から2021年の間に健康寿命が低下したのは英国を含む5か国のみであり、英国は2番目に急激な低下を記録した。

ヘルス・ファンデーションの主任データアナリスト、アンドリュー・ムーニー氏は、「現在、健康寿命が英国より低いのは米国だけだ」と述べた。

また、報告書は裕福な地域と貧しい地域の間で健康寿命の格差が拡大していることを警告している。

イングランドで最も裕福な地域と最も貧しい地域の間の健康寿命の差は、男性で19.4年、女性で20.3年に達しているという。(c)AFP