15世紀からの伝統に従い「挙手」で投票 スイス
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【4月28日 AFP】スイス北東部のアッペンツェルインナーローデン準州では毎年4月下旬、15世紀にさかのぼる伝統に従い、町の広場での挙手によって地元の指導者や判事を選出する。
今年の青空議会「ランツゲマインデ」は、例年どおり4月最終日曜日の26日に開催された。人口約1万7000人の準州の州都アッペンツェルに、強い日差しの下、数千人が集まった。
ゆったりとした儀礼的な行進の後、何千人もの市民がランツゲマインデ広場内のロープで区切られた投票エリアに詰めかけた。
この伝統は1403年にさかのぼり、当時は地域防衛のために戦う意思のある男性だけが投票権を持っていた。慣習に従い、26日には多くの男性が剣を携えていた。
アッペンツェルインナーローデンの女性が州レベルの投票に参加できるようになったのは1991年で、国政選挙での選挙権を得てから20年以上後のことだった。
数時間にわたり、市民たちは提示された議題について投票を行い、その様子を好奇心旺盛な観光客がレストランのテラスから見守った。
中道派の弁護士で州政府の長を務めるアンゲラ・コラー氏(42)は、「他の人たちと一緒に立つことで、全身で政治を体験できる」とAFPに語った。
無記名投票ではないため、この投票制度は「完璧ではない」とする一方で、「ここにはそれを受け入れ、互いに異なる意見を持っていることを理解できる文化があると思う」と述べた。(c)AFP/Elodie LE MAOU