【4月28日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は27日、米人気コメディアンのジミー・キンメル氏が、妻でファーストレディのメラニア・トランプ氏を「未亡人となるのを待つ女性」のようだとテレビでジョークを飛ばしたことを受け、キンメル氏は解雇されるべきだと主張した。

メラニア氏自身も声明を発表。キンメル氏の発言に対して米放送局ABCに「立場を明確にする」よう求めている。メラニア氏によるこうした声明はまれだ。

キンメル氏によるジョークは、ホワイトハウス記者会(WHCA)主催の夕食会でトランプ氏に対する3度目の暗殺未遂が起きる2日前の23日に放送された。

番組でキンメル氏は、開催予定の夕食会を題材にトークを展開。ファーストレディについて「トランプ夫人、あなたは美しい。まるで未亡人となるのを待つ女性のようだ」とジョークを飛ばした。

米国史上最年長で大統領に就任したトランプ氏は、6月で80歳になる。妻のメラニア氏はスロベニア出身の元モデルで56歳だ。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「キンメル氏の卑劣な暴力の呼びかけに多くの人が怒りをあらわにしていることに感謝する。普段、彼の言葉に反応することはないが、これはさすがに度を超えている」とし、「ジミー・キンメル氏はディズニーとABCテレビによって即刻解雇されるべきだ」と続けた。ディズニーはABCの親会社だ。

メラニア氏本人は「私の家族についてのキンメル氏のトークはコメディではない」とし、「その腐食的な言葉により政治的な病理が国内に広がっている」とX(旧ツイッター)で批判した。

■憎悪のカルト

キンメル氏は昨年9月、米国の右派が保守系活動家チャーリー・カーク氏の射殺事件を利用していると非難したことで、ABCテレビの深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」を休止に追い込まれたが、番組は1週間後に再開された。

メラニア氏は「臆病者のキンメル氏は、自身を守ってくれるABCの陰に隠れている」とし、「もう十分。ABCは立場を明確にする時だ。ABCのリーダーシップは、私たちのコミュニティの犠牲にして、繰り返されるキンメル氏のひどい行動を許すのか」と問いかけた。

夕食会での発砲事件を受け、産休から一時的に復帰したキャロライン・レビット報道官はホワイトハウスでのブリーフィングに臨み、「大統領とその支持者、そして大統領のために働くすべての人々に対して向けられ続ける『左翼の憎悪のカルト』は、多くの人々を傷つけ、そして殺害してきた。今週末も再びそうなりかけた」と強い口調で事件を非難した。(c)AFP/Danny KEMP