一杯の白湯から始まる異文化理解:「中国人になる」動画が世界で共感を呼ぶ理由
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【5月1日 CGTN Japanese】昨年12月、中国系アメリカ人のシェリー(朱渓瑞)さん(当時22歳)が中国人の日常をシェアする動画をTikTok(ティックトック)に投稿し、「Becoming Chinese(中国人になる)」のハッシュタグがネット上で話題となりました。
今年4月、彼女はメディアの取材に対し、外国人が中国のライフスタイルを真似るのは好奇心や「一時的な流行」に過ぎないと思っていたと明かしました。しかし5カ月が経過した現在も、フォロワー数は74万人を突破し、毎日「どうすれば『中国人』になれるか」との質問が数多く寄せられています。
最初に話題になった動画では、シェリーさんはユーモアを交えて「もし火鍋や広東の点心、四川料理が好きなら……そう、あなたは中国人です!」と語りかけました。動画はあっという間に100万回以上再生されました。
シェリーさんは、中国をテーマにした動画制作のきっかけは貴州省を訪れた際の体験だったと振り返ります。貴陽で伝統建築を背景に民族衣装姿の写真を撮影し、TikTokに投稿したところ、10万回以上の再生を記録しました。外国の人たちから衣装や場所について多くの関心が寄せられたことをきっかけに、より多くの人に中国を紹介しようと決意したといいます。
その後の数カ月間、白湯(さゆ)を飲む、寝る前に足湯をする、八段錦(伝統的な健康法)を行う、中国の野菜を食べるなど、彼女から学んだ中国の生活習慣が「新鮮で心地よい」という声がフォロワーから絶えず寄せられています。多文化家庭のフォロワーから、中国人家族とより良い関係を築くために文化や風習について尋ねられることもあります。また、今年の清明節(4月5日前後)に陝西省を訪れる前には、フォロワーから多くの質問が寄せられました。シェリーさんはそれらに答えるため、現地で中医師を訪ね、養生に関するアドバイスを求めました。
中国外交部の報道官はこのブームについて、「より多くの外国の友人が、中国の発展や変化を感じ、中国の人々のありのままの日常を体験しようとしていることを嬉しく思います」と述べました。
こうした動きから、「中国人になる」という現象は単なるネット上の話題にとどまらず、人々の関わり方を実際に変えつつあることを示しています。文化的な共感や親近感は決して大げさなものではなく、一杯の白湯を飲むことから始まるのかもしれません。(c)CGTN Japanese/AFPBB News