【4月24日 AFP】欧州連合(EU)は23日、ウクライナへの900億ユーロ(約16兆8000億円)規模の融資と、対ロシア追加制裁の新たなパッケージを最終承認した。

ハンガリーとスロバキアが、損壊したドルジバ・パイプラインが修理されウクライナが石油供給を再開したことを受けて異議を取り下げたため、これらの措置が承認された。

今月の選挙で大敗し、退任予定となっているハンガリーのオルバン・ビクトル首相は、自国が海に面していないためロシア産石油を運ぶパイプラインの修復をウクライナに求める交渉材料として、この融資を引き延ばしていた。

今回の承認により、EUは今後数か月のうちに資金の支払いを開始できる見通しとなり、ロシアの侵攻から4年が経過する中で深刻な財政赤字を抱えるウクライナにとって大きな支えとなる。

EUの外相に当たるカヤ・カラス外交安全保障上級代表は、「行き詰まりは終わった。ロシアの戦時経済はますます圧迫される一方、ウクライナは大きな後押しを得ている」とオンラインに投稿した。

これ同時に、EUの27か国はハンガリーとスロバキアが同じ対立のために遅らせていたロシアに対する新たな制裁パッケージにも署名した。

新たな経済制裁は、ロシアのエネルギーや銀行、貿易部門を標的としおり、ロシア大統領府(クレムリン)が石油輸出規制を回避するために使っている老朽タンカーのいわゆる「影の船団」へのさらなる締め付けや、ロシアの暗号資産トレーダーへの規制強化が含まれている。(c)AFP