オーストリア、ナチスに殺害されたロマ人の追悼記念碑建立へ
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【4月24日 AFP】オーストリアは、ナチス・ドイツに殺害されたロマ人の犠牲者を追悼するため、首都ウィーンに記念碑を建立する。ナチス犠牲者補償のための基金が23日、明らかにした。
ロマ人はナチスが標的とした主要な民族集団の一つで、1935年には既に「ジプシー(ロマ人)は不純な人種に属する」と規定する人種法が制定されていた。
中世以来、西欧に居住してきたオーストリアのロマ人約1万1000人のうち、第2次世界大戦を生き延びたのはわずか10%だった。
ナチス犠牲者補償のための基金は23日の声明で、「数十年にわたり社会の意識の中でほとんど認識されてこなかった犠牲者集団に、正当な認識を与える必要がある」と述べた。
ロマ諮問委員会のエメリッヒ・ガルトナーホルバート委員長は、「公式の追悼は、ロマ人に対する迫害と殺害を明確に示し、オーストリアの責任を公然と問うものでなければならない」と述べた。
当局は今週、記念碑建設の入札を開始する見通しだ。
米ホロコースト記念博物館によると、ナチスとその同盟国・協力者によって、ロマ人25万~50万人が殺害されたと推定されている。
同博物館によると、ナチスとその同盟国・協力者によって殺害された上位3集団は、ユダヤ人(約600万人)、ソ連軍捕虜(約330万人)、民族的な意味でのポーランド人(約180万人)だった。(c)AFP