【4月24日 AFP】英政府は23日、同国のヘルスデータ(個人の健康や生活習慣に関する情報)を蓄積している「バイオバンク」の50万人分の匿名化されたデータが、電子商取引(EC)大手アリババの中国のウェブサイトで販売されていたことを明らかにした。購入される前に販売を差し止めたという。

イアン・マレー・データ担当相は議会で、この情報漏えいはバイオバンクの全会員、50万人分のデータに関するものだったと説明。

「これはUKバイオバンクという慈善団体のデータの悪用と言う容認できない行為だ」と述べ、データは中国の三つの研究機関に提供し、合法的にダウンロードされたものだと付け加えた。

バイオバンクは、ボランティアから提供されたヘルスデータを使って、認知症やがんの発見・治療の改善などの研究を支援している。

バイオバンクのロリー・コリンズ最高経営責任者(CEO)は声明で、「中国の三つの研究機関の研究者に提供した匿名化されたデータが、アリババ傘下の中国の消費者向けウェブサイトで販売されていた」と述べた。

「アリババは購入される前に速やかに削除した」として、データには個人を特定できる情報が含まれていなかったことを確認した。

問題の中国の三つの研究機関は、バイオバンクのデータへのアクセス権を停止された。

マレー氏は「バイオバンクと引き続き連携し、何が起こったのかについて詳細を確認している」「このデータがどのようにしてオンラインで販売されるに至ったのか、最優先で調査するよう要請した」と述べた。(c)AFP