トランプ氏、インドと中国を「この世の地獄」と表現 アンカーベイビー批判投稿で
このニュースをシェア
【4月24日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領がSNS投稿でインドと中国を「この世の地獄」と呼んだのを受け、インドは23日、不適切だと反発した。
トランプ氏は22日夜、ソーシャルメディアに他人が書いたと思われる長文を投稿した。
その投稿は、外国人が家族を呼び寄せる手段として国籍取得を目的に出産する子ども「アンカーベイビー」につながっているとして合衆国憲法修正第14条に基づき米国で生まれた子どもに自動的に国籍を与える「出生地主義」を批判する内容で、テック業界ではインド系移民米国生まれの白人を雇用していないと批判したほか、インド系移民は英語力が不十分だとの誤った主張もしていた。
投稿には、「ここで生まれた赤ちゃんはすぐに国籍を与えられ、その後、中国やインドなどのこの世の地獄から親族全員を呼び寄せる」と記されていた。
インド外務省のランディール・ジャイスワル報道官は、この投稿は「明らかに無知で不適切かつ悪趣味だ」と反論。
「これらの投稿は、長年にわたり相互尊重と共通の利益に基づいて築かれてきたインドと米国の関係の実態を全く反映していない」と付け加えた。
両親がインドからの移民である米民主党のアミ・ベラ下院議員は、トランプ氏の投稿を「侮辱的で無知、大統領の品位を損なう」と非難した。
「裕福で恵まれた家庭に生まれたトランプ大統領は、多くの移民家庭が味わってきたような苦労を経験したことがない」と述べた。
人権擁護団体「ヒンズー・アメリカン財団」は、「憎悪に満ちた人種差別的な投稿」に困惑していると述べた。
同財団はX(旧ツイッター)に、「米大統領がこのような暴言を支持することは、外国人嫌悪と人種差別がすでに過去最高レベルに達している今、憎悪をさらにあおり、私たちのコミュニティーを危険にさらすことになる」と記した。
不法移民の取り締まりを看板政策とするトランプ氏は、インド人IT労働者がよく使用するITなどの専門技能を持つ外国人労働者向けのビザ「H-1B」の審査を厳格化している。
トランプ氏はまた、インドとパキスタンの紛争において、ナレンドラ・モディ首相が自身の仲介を軽視したことに激怒し、数か月にわたってインドに対する高関税を課した。一方のパキスタンは、トランプ氏に熱心に接近している。
トランプ氏のインドと対立する姿勢は、歴代米大統領が数十年にわたり摩擦を避け、関係構築に努めてきたのとは対照的だ。米国の政策立案者たちは、世界最大の民主主義国であるインドをライバルである中国への対抗勢力とみなしてきた。(c)AFP