【4月24日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は23日、イラン文明を完全に破壊すると脅迫していたにもかかわらず、イランへの核攻撃を排除した。

トランプ氏はホワイトハウスで記者団にイランに核兵器を使うかを問われると、「ノー、それは使わない」と回答。

「これまで核兵器を使わず通常兵器でイランを壊滅させてきたのに、なぜ核兵器を使う必要があるのか」「核兵器は、いかなる国にも決して使用させてはならない」と付け加えた。

トランプ氏は4月7日、イランに対し「今夜、一つの文明全体が滅び、二度と戻らないだろう」とジェノサイド(集団殺害)的な脅迫を行ったが、数時間後には停戦に合意。その後、停戦を延長した。

J・D・バンス副大統領は交戦中、米国はこれまで使用していない兵器でイランへの攻撃を強化する用意があると警告したが、ホワイトハウスはバンス氏が言及したのは核兵器ではないと主張した。

トランプ氏は記者団に対し、「米国の都市や中東全体を吹き飛ばすような核兵器を持たないイラン」を求めていると述べた。

イランは核兵器開発を否定しており、国際原子力機関(IAEA)は、交戦前のい段階ではイランの核兵器開発が差し迫った状況ではなかったと指摘している。

米国は核兵器を実戦で使用した唯一の国で、第2次世界大戦末期に広島と長崎に原爆を投下し、約21万4000人を殺害した。

イスラエルは核兵器を保有していることが広く知られているが、公式には認めていない。

トランプ氏の核兵器使用を全面的に否定する発言は、核兵器使用権を留保する米国の長年の核ドクトリンと矛盾するように見える。

バラク・オバマ元大統領は、最終的には核兵器のない世界を目指すと提唱したが、同時に、核兵器が存在する限り、米国の核兵器は抑止力として機能するとも述べていた。

米国は、紛争において核兵器を先制使用しないと宣言すべきだという要求を拒否している。(c)AFP