【4月22日 AFP】人工知能(AI)開発を手掛ける米アンソロピックは21日、自社AIモデル「Mythos(ミトス)」に無許可アクセスがあったとして調査中であることを明らかにした。強力なAIモデルのミトスは、未検出のセキュリティーホールを発見できるとして、ハッカーによる悪用が懸念されている。

アンソロピックは今月初め、サイバーセキュリティの脆弱性が悪用されることを防ぐことを目的で、米国の主要企業数十社を限定にミトスを先行公開した。

ブルームバーグの報道によると、無許可でのアクセスは、プライベートなオンラインフォーラムの少人数のユーザーグループにより、アンソロピックの外部ベンダー専用のコンピュータシステムを通じて行われたとされる。

アンソロピックの広報担当者はAFPに「第三者ベンダーの環境を通じてClaude Mythos Preview(クロード・ミトス・プレビュー)への無許可アクセスがあったとの報告について調査を進めている」と述べた。

ブルームバーグによれば、これらのユーザーらはアンソロピックの契約業者の従業員としてのアクセス権を利用するなど、さまざまな手段でミトスにアクセスしたとみられている。同社は、少数の第三者ベンダーと協力して、モデル開発を進めている。

ミトスは、数十年にわたって存在していた未発見のセキュリティホールを発見できるとされる強力なAIモデルだ。そのため、ハッカーの手にわたると、悪用される恐れがあり、アンソロピックは同モデルの一般公開を遅らせている。

同社はまず、エヌビディア、アマゾン・ドットコム、JPモルガン・チェースなど、米国の主要な技術および金融サービス企業数十社に限定してミトスを公開。各社にセキュリティーインフラ改善の機会を提供した。(c)AFP