米比軍が大規模軍事演習を開始、自衛隊は初の大規模参加
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【4月20日 AFP】米国軍とフィリピン軍が20日、初めて自衛隊の大規模部隊が加わる中、年次共同演習の「バリカタン」を開始した。
この演習では、台湾海峡に面したフィリピン北部や、中国とフィリピンが繰り返し対立する南シナ海の係争海域に近い州での実弾演習が実施される。
フィリピン側の報道官によると、自衛隊からは1400人が参加し、北部パオアイ沖で標的船を沈めるために88式地対艦誘導弾を使用する予定となっている。
陸海空軍の兵士1万7000人以上が19日間にわたって行う演習には、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、カナダの部隊も加わる。
演習開始を前に米国の広報担当ロバート・バン大佐は、具体的な人数の公表は避けつつも、ここ数年で「最大規模の派遣の一つ」となる米軍の参加規模は、自国が戦っている中東での戦争による影響を受けないと述べた。
2月28日に米・イスラエルによるイランへの攻撃で開始された戦争は、現在2週間の停戦のさなかだが、終了まではあと数日となっている。この紛争は世界的なエネルギー危機を引き起こしており、輸入に依存するフィリピン経済も揺さぶられている。
一方で今回の演習は、中国が台湾周辺で軍事的な圧力を強めている中で実施されている。同国は台湾を自治領とみなし、武力行使も辞さない姿勢を示している。
2月には、日米比の航空機がフィリピンと台湾の間にあるバシー海峡上空の共同パトロールを行っており、フィリピン軍は当時の声明で、演習の目的を「複雑な海洋環境でシームレスに共同運用できる能力」を試すためだったと説明している。(c)AFP