北朝鮮がミサイル試験でクラスター弾使用、国営メディア報道
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【4月20日 AFP】北朝鮮は19日に複数の短距離弾道ミサイルを発射し、クラスター弾の威力を試験したと、20日に国営メディアが報じた。
朝鮮中央通信(KCNA)によれば、19日の発射試験は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の立ち会いの下で行われ、「戦術弾道ミサイルに適用されたクラスター爆弾弾頭および破片地雷弾頭の特性と威力を検証する」目的だった。
ここ数週間で北朝鮮は、弾道ミサイル、対艦巡航ミサイル、クラスター弾などの兵器試験を続けている。北朝鮮および韓国は、クラスター弾を禁止する2008年のオスロ条約に署名していない。
韓国側は今回の発射を非難し、北朝鮮に対して「挑発行為」をやめるよう求めている。
KCNAは、今回の訓練で「火星11型」地対地戦術弾道ミサイルの弾頭が試験されたと報じた。
発射された5発の弾道ミサイルは、発射地点から約136キロ離れた島周辺の目標に向けて撃ち込まれたという。ミサイルは、12.5〜13ヘクタールの範囲を「非常に高い密度で」攻撃し、「その戦闘力を完全に示した」という。
金氏は「試験結果に大きく満足」し、クラスター弾頭の開発により「特定地域を制圧する高密度打撃能力と、高精度打撃能力の双方を強化できる」と述べたとKCNAは伝えた。
韓国政府のシンクタンク、韓国統一研究院の研究員である洪珉(ホン・ミン)氏は、報じられた射程が事実であれば、韓国の首都ソウルや主要米軍施設が北朝鮮の攻撃範囲に入ると述べている。
また、ソウルにある北韓大学院大学校の元総長、梁茂進(ヤン・ムジン)氏は、今回の試験には前線の司令官たちが立ち会っており、これまでの試験を視察していた兵器研究者とは対照的だと指摘した。
「このシステムが実戦配備に近づいており、韓国や米軍基地に対して前線から直接発射できる能力を備えつつあることを示唆している」と、梁氏は述べている。(c)AFP