トランプ氏、キリストになぞらえた自身の画像投稿 支持基盤から批判噴出で削除
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【4月14日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は12日夜、自身をイエス・キリストになぞらえて描いたとみられる画像をSNSに投稿したが、支持者や宗教指導者らから「冒涜的」との批判の声が上がったことを受け、翌日にこれを削除した。
自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿された画像には、病気の男性の額に触れる赤と白のローブを着用したトランプ氏と、星条旗がはためくなかで、手と頭から光を放つ同氏を敬意を持って見上げている人々の様子が描かれていた。
投稿翌日に削除されたこの人工知能(AI)画像について記者から質者されたトランプ氏は、描かれていたのはキリストではなく、医者になぞらえた自分の姿だったと説明。「医者として人々を良くするという意味があった。(事実、)私は人々を良くしている。多くの人々を良くしている」と述べた。
しかし、投稿された画像に対しては、同氏を強力に支持する宗教右派から抗議の声が上がった。
保守系メディアのコメンテーターでジャーナリストのメーガン・バシャム氏は「何が面白いと思ったのか、何かの影響下にあったのか…このとんでもない冒涜に対してどう説明するのか、私にはわからない」とX(旧ツイッター)で述べ、「トランプ氏は、これを直ちに削除し、米国民から、そして神からのゆるしを乞うべきだ」とした。
ジョージタウン大学でキリスト教ナショナリズムを研究するマシュー・テイラー氏は、2024年7月の暗殺未遂事件以降、トランプ氏は自らの「メシア的な役割」をより強く受け入れていると指摘している。
トランプ氏は2024年の大統領選で勝利した後の演説で「多くの人が、神が私の命を救ったのには理由があると言っている。私たちの国を救い、偉大な米国に戻すためという理由だ」と支持者に向けて語っていた。
しかし、キリストになぞらえた画像の投稿により、トランプ氏は、宗教右派からの支持を失う可能性がある。
テイラー氏はAFPに、中東紛争を厳しく批判したローマ・カトリック教会の教皇レオ14世への非難で、カトリック教徒はすでにトランプ氏への不快感をあらわにしていると指摘し、「多くの保守系支持者はイラン戦争に反対している。レオ教皇に対する非難もあり、カトリック教徒の支持基盤に亀裂が生じている中、今回の投稿で人々が離れていく可能性がある」と説明した。(c)AFP/Malcolm FOSTER