米国防総省、ナンバー3によるバチカン大使「恫喝」報道を否定
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【4月10日 AFP】米国防総省は9日、同省ナンバー3、エルブリッジ・コルビー国防次官(政策担当)らが1月、ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世がドナルド・トランプ政権の軍事力行使を批判したとして、バチカンのクリストフ・ピエール駐米大使(枢機卿)を呼びつけて「恫喝(どうかつ)」したとの報道を否定した。
米メディア大手パラマウント・スカイダンス傘下の「ザ・フリー・プレス」と「CBSニュース」によると、コルビー氏はピエール枢機卿に対し、「米国は望むことは何でもできる軍事力を持っている。ローマ・カトリック教会は米国側に付いた方がいい」と恫喝した。
史上初の米国出身教皇であるレオ14世は1月の演説で、「力に基づく外交」を非難。5日のイースター(復活祭)のメッセージでも「戦争を引き起こす力のある者は平和を選びなさい」と呼び掛けた。
国防総省と米国の駐バチカン大使は、1月のコルビー氏とピエール枢機卿(現在は米大使を退任)の会談に関するフリープレスの報道を否定。
国防総省はX(旧ツイッター)で「会談に関する最近の報道は著しく誇張され、歪曲(わいきょく)されている」「国防総省とバチカンの当局者同士の会談は、相互を尊重し、道理をわきまえた議論だった」と主張。
「両者は、外交政策における倫理問題、米国の国家安全保障戦略の論理、欧州、アフリカ、中南米など、幅広い議題について話し合った」と付け加えた。
米国のブライアン・バーチ駐バチカン大使は、8日にピエール枢機卿と1月の会談について話をしたと述べ、報道内容は「実際の出来事を反映していない」と主張した。
「ピエール枢機卿は、コルビー氏との会談に関する報道内容を断固として否定した」「枢機卿は会談について、『率直だが非常に友好的』なもので『ごく普通の会談』と表現した」と付け加えた。(c)AFP