イラン元皇太子、国民はイスラム神権体制を打倒しなければならない
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【4月9日 AFP】イランの元皇太子で亡命中のレザ・パーレビ氏は8日、米国とイランが2週間の停戦に合意した後も、イラン国民は依然としてイスラム神権体制からの解放を必要としていると述べた。
パーレビ氏はフランスの放送局LCIのインタビューに応じ、「イラン国民としてのわれわれの闘争において変わらないのは、この体制からの解放だ」と語った。
パーレビ氏は、1979年のイラン(イスラム)革命で退位に追い込まれたパーレビ元国王の息子。2月末に勃発(ぼっぱつ)した米イスラエルとの紛争でイラン・イスラム共和国が崩壊した場合、政権移行を主導する用意があると繰り返し述べてきた。
だが、パーレビ氏はイラン国外における主要な反体制派勢力の一つを代表しているにすぎず、反体制派勢力同士もしばしば激しく対立している。
パーレビ氏はLCIのインタビューで、ドナルド・トランプ米大統領が先週、対イラン軍事作戦は「政権交代」を達成し、米国は「これまで誰も相手にしたことのない人々」を相手にしていると述べたことに反論。
パーレビ氏は「政権交代だって? たとえ弱体化したとしても、結局は同じ人々だ」「国会議長も変わっていない。司法府の職員も同じだ。(米イスラエルの空爆で殺害された前最高指導者)アリ・ハメネイ師の後を継いだのは彼の息子だ。われわれにとって、これは政権交代ではない」と述べた。
イスラエルと米国は、イラン政府が全土で発生した反政府デモを弾圧したのを受け、対イラン軍事作戦を開始した。人権団体によると、イラン政府による弾圧で数千人が死亡した。
パーレビ氏は、1月の神権体制に反対するデモでパーレビ朝の名前を叫ぶ参加者たち、そして2月に独ミュンヘンや北米の複数の都市で行われた大規模な王政支持デモによって勢いづいている。
だが、トランプ氏の承認を得られずにいる。トランプ氏はパーレビ氏と公式に会談したことはなく、同氏のイランを率いる能力について繰り返し懐疑的な見方を示してきた。
パーレビ氏は8日夜、自身のユーチューブチャンネルでイラン国民に向けてペルシャ語の演説を行い、いつの日かイラン国民自身が神権体制を打倒するとの見解を示した。
「イスラム共和国には逃げ道も存続する見込みもない。皆さん偉大なるイラン国民の手によって崩壊するだろう」と述べた。
パーレビ氏は、停戦合意によって支持者の多くが「落胆した」ことを認めつつも、神権体制は今回の交戦で「前例のない打撃」を受けたと主張。
「われわれイラン国民が、この弱体化した政権にとどめの一撃を加えなければならない」と述べた。
また、イラン政権の「弾圧能力は完全には排除されていない」と認め、イラン国民は忍耐強く自らの身を守りながら「決定的な瞬間を待つべきだ」とも述べた。(c)AFP