【4月9日 AFP】J・D・バンス米副大統領は8日、イランに対し、イスラエルによるレバノン攻撃を理由に、薄氷の停戦合意を崩壊させないよう強く求めた。バンス氏はパキスタンの首都イスラマバードで11日から始まるイランとの交渉で、米代表団を率いる。

イランのマスード・ペゼシュキアン大統領がレバノンでの停戦は中東紛争終結の重要な条件だと述べたことを受け、バンス氏は「全くの誤解」があったとの見解を示した。

バンス氏はオルバン・ビクトル首相の再選を支援するために訪問していたハンガリーを後にする際、「イラン側は停戦合意にレバノンも含まれると考えていたようだが、そうではない。われわれはそのような約束は一切していない」と主張。

「レバノンはイランとは何の関係もなく、米国はレバノンが停戦合意に含まれるとは一度も言っていない。もしイランがレバノンを理由にこの交渉を決裂させたいのであれば、それは最終的には彼ら次第だ」と付け加えた。

米国とイランが2週間の停戦に合意した翌日、イスラエルはレバノンに対し、イランの支援を受ける同国の民兵組織ヒズボラが3月初旬に参戦して以来、最大規模となる空爆を実施した。

レバノン保健省によると、この空爆で少なくとも112人が死亡、数百人が負傷した。

だが、バンス氏は、イスラエル側がレバノンでの自制を申し出たと主張。

「イスラエルは…率直に言って、レバノンで少し自制すると申し出た。彼らはわれわれの交渉を確実に成功させたいと考えているからだ」と述べた。

バンス氏は、ドナルド・トランプ米大統領はイランがエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を開放するという約束を守ることを期待していると警告。

「はっきり言っておくが、彼らが約束を破れば、深刻な結果を招くことになるだろう」と述べた。

これに先立ちホワイトハウスは、バンス氏がスティーブ・ウィットコフ中東担当特使やトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏を含む米代表団を率いて、11日にイスラマバードを訪れ、イラン側と「直接」協議を行う予定だと発表していた。(c)AFP