【4月8日 AFP】英国政府は7日、過去の反ユダヤ的な発言を理由に、米国のラッパー、カニエ・ウェストの入国を拒否した。この決定を受け、ヘッドライナーとして出演が予定されていた音楽フェスティバルの主催者はイベントの中止を発表した。

「イェ」と改名したウェストは6日、英国への渡航申請を提出した。しかし、政府関係者によると、ウェストの訪問は公共の利益に寄与しないとの理由から申請が拒否された。

ウェストは、7月にロンドンでの開催の「ワイヤレス・フェスティバル」に、3夜連続で出演する予定だったが、入国禁止措置が取られたため、主催者側は急遽イベントをキャンセルすると発表した。

インスタグラムへの投稿で主催者は「内務省がイェの英国入国を禁止したため、ワイヤレス・フェスティバルはキャンセルを余儀なくされた」とし、すべてのチケット購入者には「自動的に全額返金される」と述べた。

ウェストの出演をめぐっては、ペプシコやディアジオなどの飲料大手を含むスポンサーが辞退を表明するなど、論争が激化していた。

キア・スターマー首相もウェストの出演を「非常に懸念している」と述べ、「ワイヤレスのヘッドライナーに招かれるべきではなかった」とコメントしている。

ウェストは2015年にグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めたのを最後に英国での公演を行っていない。

2025年5月には「ハイル・ヒトラー」という曲をリリースしたが、楽曲は主要なストリーミングプラットフォームでの再生が禁止された。

その後、ウェストは自身の反ユダヤ的行動について遺憾の意を表し、双極性障害が問題の原因だったと主張している。(c)AFP/Helen Rowe