街角から展覧会場まで、香港の「芸術三月」
このニュースをシェア
【4月27日 東方新報】3月の香港は、「散策」しながら楽しむのに最適な季節だ。街角から美術展の会場まで、至るところに芸術が息づいている。
西九文化区をそぞろ歩けば、大型インタラクティブアート作品「夢遊する猫の世界」の大きな猫のオブジェがビクトリアハーバー(Victoria Harbour)の畔に寝そべっている。その愛らしい姿に、人びとは足を止めて写真を撮っている。
展覧会場に足を踏み入れれば、そこにはまた別の世界が広がっている。香港芸術月間の最大の目玉イベント「アート・バーゼル香港展覧会(ArtBasel)」と「アート・セントラル(ArtCentral)」が同時に開催され、世界トップクラスのギャラリーと先鋭的なアーティストたちが斬新な作品を持ち寄り、コレクターや芸術愛好家たちがこぞって訪れている。
またオークション会場では、英国系の世界最古の国際競売会社「サザビーズ(Sotheby's)」が著名な米国の画家マーク・ロスコ(Mark Rothko)の『Red, Brown, and Black』を出品し、その評価額はなんと7億8000万香港ドル(約159億1200万円)にもなった。またやはり英国のアート作品競売会社「クリスティーズ(Christie's)」は、ドイツの抽象画家ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)の『抽象画(Abstraktes Bild)』を出品し、最終的に9210万香港ドル(約18億7884万円)で落札された。これら不朽の名作の巨匠の筆の息吹に、一般の人びとが間近に触れる機会になった。
夕暮れ時にセントラル(中環)に向かえば、香港会所ビルの外壁に光と影の投影作品『DeePle The People』が映し出される。動く映像が都市の建物と対話しながら、国際都市としての香港の活力を表現している。
街角から展覧会場まで「芸術三月」は多様な形で都市空間に溶け込んでいる。芸術はもはや殿堂に収められた秘蔵品ではない。人びとの日常の一部となり、春の日差しの下で、香港を芸術の輝きに満ちた街へと変えている。(c)東方新報/AFPBB News