天弓迎撃ミサイルの実射訓練 (c)news1
天弓迎撃ミサイルの実射訓練 (c)news1

【04月05日 KOREA WAVE】中東での実戦投入で90%以上の迎撃成功率が注目された韓国製の中距離地対空ミサイルシステム「天弓Ⅱ(M-SAM2)」について、開発に携わった研究者が「特別に驚く数字ではない」と自信を示した。

国防科学研究所のソン・ギョンロク責任研究員はインタビューで、「開発過程で複数回の弾道ミサイル迎撃試験を実施し、すべて命中した。これまで失敗はなく、ある程度予想された結果だ」と語った。

天弓Ⅱは、多機能レーダー、交戦統制所、発射台で構成される。レーダーが目標を探知・追跡し、統制所が迎撃の可否や発射タイミング、使用するミサイルを判断する仕組みで、探知から迎撃までの時間は約1分以内とされる。

迎撃の難しさについてソン研究員は「弾丸を弾丸で撃ち抜く以上に難しい」と強調。高速で落下する小型かつ硬質な弾道ミサイルに対し、軌道を正確に予測し、数十センチ以内の誤差で直撃させる必要があると説明した。

天弓Ⅱの強みとして挙げたのが「側推力装置」だ。最終段階での直撃精度を高めるため、横方向に瞬時に移動する高度な飛行制御技術が採用されている。

一方、近年の戦場ではドローンとミサイルが同時に飛来するケースが増加している。ソン研究員は「長距離ドローンは低コストでインフラ攻撃が可能であり、高価な迎撃システムで対応するのは非効率」と指摘し、レーザー防空システムのような低コストかつ高速対応手段の重要性を強調した。

また、大量のドローンやミサイルが同時に飛来する場合、単一システムでは対応に限界があるとして、「ドローン防御と弾道ミサイル防御を統合した体系への発展が必要だ」と述べた。

北朝鮮のミサイルについては、低高度飛行や変則軌道など高度化が進んでいると分析。終末段階で上昇する「プルアップ機動」を伴うミサイルは迎撃が難しい一方で、「速度が低下するため迎撃しやすい側面もある」と指摘した。

さらに次世代システム「天弓Ⅲ」については、「現行のパトリオットMSEと同等以上の性能を目指す」と説明。最大射程や高度は2倍以上、同時交戦能力は3倍以上、防御範囲は4~5倍に拡大する見込みで、2030年までの開発完了を目標としている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News