【4月4日 AFP】米国とイスラエルが対イラン軍事作戦を開始して以降、商品を積載してホルムズ海峡を通過した船の約60%がイラン発またはイラン行きだったことが、AFPによるデータ分析で明らかになった。

イランは、2月28日に開始された攻撃への報復として、海上輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖し、世界の燃料供給を遮断してエネルギー市場を混乱させている。

海上データ分析企業ケプラーによると、3月1日から4月3日朝までの間に石油やガス、その他の資源を積んで海峡を通過し、湾岸地域に出入りした船舶は221隻確認された。

AFPが同社のデータを基に分析したところ、複数回通過した船もあり、通過回数は延べ240回に上った。そのうち、約6割はイラン発またはイラン行きの船舶で、貨物を運ぶ船に限るとその割合は64%に達した。

その他の出発地および到着地はアラブ首長国連邦(UAE)や中国、インド、サウジアラビア、オマーンなどとなっている。

貨物船118隻のうち37隻は原油を積んでおり、その総重量は845万トンに上った。すべてが湾岸諸国を出発した船で、うち30隻はイラン発かイラン船籍だったが、多くの船は行き先を不明として航行していた。イラン産原油を積んで行き先を報告した船のほとんどは、中国に向かっていた。

さらに、石油製品を積んだ船の通過は40回で、精製品や液化石油ガス(LPG)、ビチューメンなど合わせて160万トンが運ばれていた。また、計100万トンの鉄鉱石や鋼材などの産業向け資材を積んだ船の通過が21回、計21万1000トンのメタノールやエチレンなどの化学品、石油化学製品を積んだ船の通過が6回あった。これらの多くはイラン発となっている。

一方で農産品については事情が異なり、3月1日以降にブラジルやアルゼンチンなどから湾岸地域に入った6隻は、いずれも大豆やトウモロコシ(合計38万2000トン)を積み、イランに向かった。(c)AFP