【4月4日 AFP】船舶位置情報の提供サイト「マリントラフィック」で3日公開されたデータによると、フランスの商船1隻と日本の商船1隻を含む数隻の商船が2日、中東紛争の影響でイランによる事実上の封鎖が続いているエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を通過した。

フランス海運大手CMA・CGMが所有するマルタ船籍の「クリビ」は2日午後、ホルムズ海峡を通過してペルシャ湾を脱出した。

3日朝には、オマーンの首都マスカット沖に位置しており、AIS(船舶自動識別装置)の通常は目的港を示す欄で「船主フランス」というメッセージを発信していた。

航行データによると、クリビは、大手海運専門誌ロイズ・リストが「テヘラン料金所」と呼ぶイランが通過を許可した北部ルートでホルムズ海峡を通過した。

■南ルート

さらに、日本の商船三井のLNG(液化天然ガス)運搬船「SOHAR(ソハール)LNG」を含む3隻のタンカーが2日、別の代替ルートの南ルートでホルムズ海峡を通過した。

ロイズ・リストによると、3隻はオマーンのムサンダム半島に沿って航行。海峡通過時にAISで「オマーン船」というメッセージを発信していた。

海峡通過時に空荷だった「ソハールLNG」は、商船三井とオマーン企業が共同所有している。

日本のメディアが引用した商船三井の声明によると、米イスラエルによる対イラン攻撃以降、日本関係船舶がペルシャ湾を脱出したのは初めて。

紛争勃発直後の3月1日にホルムズ海峡を通過した香港船籍のニュー・ビジョンは4日夜にフランスのルアーブル港に到着する予定だ。

だが、紛争勃発以来、イランが米イスラエルによる攻撃に対する報復として湾岸全域で船舶やエネルギー施設を選択的に攻撃しているため、ホルムズ海峡を通過する商船は激減している。

ホルムズ海峡を最近通過した数隻の商船は、北部ルートを使っていた。(c)AFP