マクロン氏、トランプ氏による夫婦関係やゆを一蹴「論ずるに値しない」
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【4月3日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は2日、ドナルド・トランプ米大統領に自身の夫婦関係をやゆされたことについて、「エレガントでなければ品位にも欠ける」として、論ずるに値しないと切り捨てた。
トランプ氏は1日、私的な昼食会でマクロン氏をやゆし、中東を混乱させている対イラン軍事作戦に北大西洋条約機構(NATO)諸国が参加しないことを非難した。
トランプ氏は、「彼らの協力は必要なかったが、とにかく要請した」「フランスのマクロン氏に電話をかけた。妻に極めてひどい扱いをされている男だ。顎に食らった右パンチの傷はまだ癒えていない」と述べたほか、マクロン氏のフランス語訛りの英語をまねてやゆした。
「顎に食らった右パンチ」は、2025年5月のベトナム訪問中にマクロン氏が妻のブリジット氏に顔を押しのけられたように見える動画を指したものだ。マクロン氏は後に、この動画は偽情報キャンペーンの一環だと述べ、ブリジット氏に押しのけられたことを否定した。
ブリジット氏と共に韓国ソウルを訪問したマクロン氏はトランプ氏の発言について、「エレガントでなければも品位にも欠ける」「だから、それに返答するつもりはない。論ずるに値しない」と述べた。
マクロン氏は、そんなことよりも中東における「緊張緩和に向けた取り組み」と停戦に焦点を当てるべきだと主張。
「余計な話が多すぎるし、発言が支離滅裂だ」とトランプ氏の朝令暮改ぶりを暗に批判し、「われわれ全員に必要なのは安定、平穏、そして平和への回帰だ。これは見せ物ではない!」と強調した。
トランプ氏によるマクロン氏の夫婦関係をやゆする発言は、フランスの政治家たちの怒りを買った。
ヤエル・ブロンピベ下院議長はニュース専門のラジオ、フランス・アンフォに対し、「正直言って論外だ」「われわれは今、世界の未来について議論している。イランでは今、何百万人もの人々の生活に影響が出ており、戦場で命を落としている人もいる。それなのに、笑って他人を嘲笑している大統領がいるなんて」と述べた。
マクロン氏をしばしば批判している極左政党「不屈のフランス」のコーディネーター、マニュエル・ボンパール氏でさえ、マクロン氏を擁護した。
ボンパール氏はBFMTVに対し、「ご存じの通り、私は(マクロン)大統領と意見を大きく異にしている。しかし、ドナルド・トランプ氏が大統領とその妻についてあのような発言をしたことは、全く容認できない」と語った。
フランスの保守系日刊紙フィガロは、「ドナルド・トランプ氏、またもや暴言」と報じた。(c)AFP