【4月3日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は2日、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の武力による開放は「非現実的」だと述べるとともに、ドナルド・トランプ米大統領が対イラン軍事作戦と北大西洋条約機構(NATO)について言うことが毎日変わると嘆いた。

マクロン氏は訪問先の韓国で、「軍事作戦によって武力でホルムズ海峡を開放すべきだという声がある。米国も時折、そのような立場を表明することがある」「時折というのは、立場がころころ変わるからだ。われわれは決してそのような選択肢を選んだことはなく、非現実的だと考えている」と述べた。

マクロン氏は、そのような作戦は膨大な時間を要し、海峡を通過する船舶を「沿岸の脅威」、特に「相当な資源と弾道ミサイルを有する」イラン革命防衛隊(IRGC)の脅威にさらすことになると主張。

「これ(海峡開放)はイランとの協力があって初めて実現する」と付け加え、まずは停戦と交渉再開を求めた。

マクロン氏はトランプ氏について、「真剣に取り組む必要がある。真剣に取り組むつもりなら、毎日矛盾したことを言うべきではない。そもそも毎日話すべきではないのかもしれない」と述べた。

ホルムズ海峡は中東紛争の影響でイランによって事実上封鎖され、原油および関連製品の世界的な価格高騰を招いている。

イラン革命防衛隊は、海峡を「敵」に対して封鎖し続けると表明しており、トランプ氏は海峡の開放を停戦条件の一つとしている。

トランプ氏は1日のイラン情勢に関する国民向け演説で、ホルムズ海峡を経由して原油を輸入する国々は「この航路を守らなければならない」と改めて述べた。

以前の発言では、欧州とアジア諸国を名指しで批判し、「日本にやらせればいい。日本は原油の90%をホルムズ海峡経由で輸入している。中国にやらせればいい。全部やつらにやらせればいい。一体何のためにわれわれはこんなことをしているのか?」と述べていた。(c)AFP