【4月2日 AFP】フィリピンが中国などと領有権を争う南シナ海における「主権」を強化するため、100以上の島嶼(とうしょ)の名称を変更すると発表したのを受け、中国は1日、フィリピンが国際法に違反したとして非難し、主権を守るための「措置」を講じると脅迫した。

国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は、南シナ海での中国の海洋進出をめぐり、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」について「法的根拠がない」と断定している。それにもかかわらず、中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。

フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領の大統領令に基づき名称変更される岩礁、島、環礁は、フィリピンと中国の船舶が度々衝突する南沙(スプラトリー)諸島に属する。

中国外務省の毛寧報道官は1日の記者会見で、フィリピンの措置は「中国の領土主権を侵害し、国連憲章および関連する国際法に違反する」「中国はフィリピンによる中国の主権、権利、利益の侵害に断固として反対し、南シナ海における領土主権と海洋権益を断固として守るために必要な措置を講じる」と述べた。

フィリピンと中国、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムは、南シナ海の海域、特に膨大な原油・天然ガス資源が存在するとみられる南沙諸島の領有権を争っている。(c)AFP