原油価格急騰が韓国経済を直撃…燃油サーチャージが過去最高へ、米国往復で約11万円に上昇
このニュースをシェア
【04月02日 KOREA WAVE】中東情勢の長期化による原油価格の急騰を受け、2026年5月の国際線燃油サーチャージが過去最高水準に達する見通しとなった。ウォン安も重なり、航空券価格のさらなる上昇が懸念されている。
航空業界によると、5月の燃油サーチャージは現行制度の最上位である「33段階」に達する可能性が高い。4月が18段階だったことを踏まえると、わずか1カ月で15段階も上昇する異例の急騰となる。
燃油サーチャージが上限に達した場合、利用者の負担は大きく増す。大手航空会社基準で、米国路線は片道約55万ウォン(約6万500円)、往復では100万ウォン(約11万円)を超える見込みだ。中国路線は18万~22万ウォン(約1万9800円~約2万4200円)、日本路線も10万~13万ウォン(約1万1000円~約1万4300円)と、現在の最大で約3倍に跳ね上がる可能性がある。
燃油サーチャージはシンガポール航空燃料価格(MOPS)を基準に決定される。1ガロン当たり150セントを超えると1段階が適用され、10セントごとに段階が上がる仕組みだ。3月27日時点で同価格は約533セントに達し、上限基準の470セントを大きく上回った。
このまま推移すれば、2022年のロシアのウクライナ侵攻時に記録した22段階を大幅に超え、制度導入以来初めて33段階に達する見通しだ。
さらにウォン安も負担を押し上げている。燃油サーチャージはドル建てのため、ウォン安が進むほど消費者負担も増える構造となっている。最近はウォン・ドル相場が1ドル=1500ウォンを超える水準で推移している。
こうした影響で、夏の繁忙期の航空券価格は平年の1.5倍以上に上昇するとの見方も出ている。すでに旅行需要にも変化が見え始めており、予約の延期やキャンセル、海外旅行から国内旅行への切り替えの動きが広がっている。
また、航空会社による減便も相次いでいる。高騰する燃料費の影響で、採算性の低い路線を中心に運航を縮小しているためだ。ベトジェット航空は仁川発ニャチャンやダナン路線を大幅に減便し、フーコック路線は5月初めまで運休を決めた。
韓国の航空会社でも、アシアナ航空が国際線4路線で計14便の運休を発表したほか、エアプサン、ジンエアー、エアプレミアなども減便に踏み切っている。大韓航空やアシアナ航空、ティーウェイ航空などは相次いで非常経営を宣言し、コスト削減を急いでいる。
すでに予約済みの利用者が突然の運休通知を受けるケースも出ており、座席減少による価格上昇がさらに需要を冷やす悪循環も指摘される。業界関係者は「燃油サーチャージと為替が同時に上昇し、旅行費用が急増している。夏の繁忙期でも予約キャンセルや日程変更が続く可能性が高い」と話している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News