米、若い女性の安楽死めぐりスペイン批判
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【4月2日 AFP】米国は1日、スペインに対し、若い女性の安楽死について調査するよう要請した。ドナルド・トランプ政権は、左派のペドロ・サンチェス首相率いるスペインを繰り返し批判している。
性的暴行を受けた後、飛び降り自殺を図ってまひ状態となったノエリア・カスティージョさん(25)は、生存を望む父親との法廷闘争に勝利し、1日に病院で安楽死によって死亡した。
ライリー・バーンズ米国務次官補(人権担当)はX(旧ツイッター)で、「当局によるこの悲劇的な事件の調査は不可欠だ」「すべての命は尊い。ノエリアさんは人生で失敗を経験した。私たちは彼女を再び失敗させるわけにはいかない」と述べた
スペインは、歴史的に大きな社会的役割を果たしてきたカトリック教会の激しい反対にもかかわらず、2021年に安楽死を合法化した。
米国では、オレゴン州が1994年に末期患者に対する安楽死を合法化し、他の多くの州が後に続いた。だが、いわゆる積極的安楽死は認められていない。
ノエリアさんのケースは大きな注目を集め、スペインの裁判所で審理された初の事例となった。
トランプ政権下の米国は前例を破り、特にヘイトスピーチ(憎悪表現)規制や移民受け入れ政策に関して、欧州の同盟国を公然と批判してきた。
トランプ政権は昨年末に公表した「国家安全保障戦略(NSS)」の中で、移民問題について「欧州の現在の進路に対する抵抗を育む」と表明した
トランプ氏は、特にスペインの穏健左派・社会労働党所属で進歩的な発言で知られるペドロ・サンチェス首相と緊迫した関係にある。
サンチェス氏は、米イスラエルの対イラン攻撃をめぐりトランプ氏を公然と批判している数少ない欧州の指導者の一人で、対イラン攻撃のためにスペイン南部の基地を米軍に使用させるのを拒否している。(c)AFP