【4月1日 AFP】フィリピンは3月31日、中国などと領有権を争う南シナ海における「主権」を強化するため、100以上の島嶼(とうしょ)の名称を変更すると発表した。

フェルディナンド・マルコス大統領の大統領令に基づき名称変更される島嶼は、フィリピンと中国の船舶が度々衝突する南沙(スプラトリー)諸島に属する。

国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は、南シナ海での中国の海洋進出をめぐり、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」について「法的根拠がない」と断定している。それにもかかわらず、中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張している。

フィリピンによる名称変更で最もよく知られているのは、ベニグノ・アキノ政権下で2012年に、自国沿岸に最も近い重要な海域を「西フィリピン海」と命名したことだ。

大統領府は3月31日の声明で、「カラヤン群島(KIG)の100以上の島嶼がフィリピン名に変更される。これはパラワン島と西フィリピン海における行政と統治、そして主権を強化するものだ」と述べた。

新名称はまだ公表されていないが、大統領令は、すべての政府機関および学校に対し新名称の使用を開始するよう指示している。

大統領令はさらに、フィリピンの地図作成機関に対し、当該地域の最新の海図および地図を公表するよう命じている。

フィリピンと中国、ブルネイ、マレーシア、台湾、ベトナムは、南シナ海の海域、特に膨大な原油・天然ガス資源が存在するとみられる南沙諸島の領有権を争っている。

AFPは在フィリピン中国大使館にコメントを求めたが、回答は得られていない。(c)AFP