山西襄垣県のブランド戦略、スマートビニールハウスでシイタケ栽培・中国
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【4月14日 東方新報】春の訪れを感じる頃、山西省(Shanxi)長治市(Changzhi)襄垣県南豊溝村を訪れると、36棟のスマートビニールハウス内で、第4回目の収穫期を迎えたシイタケが豊作となっていた。菌棒棚には肉厚で実の詰まったシイタケがびっしりと生え、スタッフが忙しく収穫、選別、箱詰め作業を行っていた。
ビニールハウスは、スマート温度制御システムがリアルタイムで稼働し、センサーが温度、湿度、二酸化炭素濃度を精密にモニタリングし、シイタケの生育に最適な環境を作り出している。省級の「シイタケ産業パーク」として、ここにはスマート菌棒生産ライン、無塵清浄化接種作業場、原料前処理場、鮮度保持用の保冷庫が整備され、菌棒生産から栽培、加工に至るまで、全プロセスでの「閉ループ管理」が実現している。
生産管理責任者の劉国華(Liu Guohua)さんは「我々は自ら菌棒を作り、菌種を育て、製造から栽培、販売に至るまで、全過程を標準化管理している。菌棒の生物転換率は95%に達し、1本あたり約1キロの新鮮なシイタケが収穫できる」と説明する。今年は、菌棒300万本以上の生産を見込み、年間生産量は2500トン、年間生産額は2000万元(約4億6200万円)を超える見通しだ。
完全な産業チェーンを強みに、この産業パークは規模の拡大、技術の向上、産業チェーンの延長、市場の開拓を絶えず進めている。産業を拡大するだけでなく、住民の暮らしも豊かにしており、80人以上の直接雇用を創出し、住民1人当たりの年間収入を4万元(約92万4000円)増加させ、村民が村の中で安定した「金の椀(確かな食い扶持)」を確保できるようにした。
同じく襄垣県の夏店鎮平安村では、夏シイタケが精密な生育管理段階に入っている。近年この村は「食用キノコ育種基地」としての強みを最大限に活かし「統一育種、村ごとの分散栽培、協同組合による一貫販売」というモデルを模索し、同鎮の9つの地域、20の村に波及効果をもたらし、共に発展する形を作り上げ、小規模なシイタケを大きな産業クラスターへと成長させている。
運営責任者の李海明(Li Haiming)さんの説明によると、今年、この基地では54万本の菌棒を育成し、生産量は500トンに達する見込みで、60人以上の村民を地元で雇用し、郷里の特色ある産業の発展にさらに力強い原動力をもたらしているという。
近年、襄垣県は農業の「特別化」と「高品質化」戦略にしっかりと取り組み、「襄垣香菇(襄垣シイタケ)」という地域共通ブランドを築き上げている。点在していた小規模栽培から大規模栽培へ、個々人の農業から地域的なウィンウィン協力へと、一本一本のシイタケが地面を破って芽吹くように、農民の収入増と農村振興を牽引する輝かしい「金の名刺」となっている。(c)東方新報/AFPBB News